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野生のShimano GRX 12スピードがUnbound Gravelで目撃される 噂通りのメカニカル仕様

Shimano GRX 12スピードが、しかもメカニカルで登場するのではないかという噂を昨年11月と今年の2月に下の記事で紹介しました。

Shimano GRX RX820 (12スピード) が登場間近か 海外サイトにフライング掲載?
Shimano GRX RX820 (12スピード) がまもなく登場するのではないかという噂が浮上しています。スイスのDesignYourBikeというショップが"Luca Gravelbike 2023"というモデルの予約を受け付けている...
シマノのメカニカル105(12スピード)搭載のVan Rysel完成車が3月販売開始 メカGRXの12スピードは4月 価格は28.7万円
仏デカトロンのハイエンドブランドVan Ryselが2023年製品を公式サイトで発表しており、その中にメカニカル105とメカニカルGRXの12スピードへの言及があります。メカニカル105 12スピードは今年1月にKHSの2024完成車ページ...

その後の続報はあまりなかったのですが、Unbound Gravelでこれを採用したライダーが現れたとCyclingnewsが伝えています。

出典 Brand new Shimano GRX groupset breaks cover at Unbound Gravel

以下、ソース元記事のまとめです。

  • Unbound Gravelで最新のShimano GRXグラベルコンポが突如として出現した
  • シマノにスポンサードされているアリゾナ州のライダーTaylor Lideenが、Pivot Vaultグラベルバイクで352マイルの「XL」でこれを使用した
  • 12スピードである
  • しかしLideenが使用していたカセットはXTRの10-45である。つまりこれまでもそうであったように、同社のグラベルコンポとMTBコンポには互換性があることを示している
  • 現行の11スピードGRXの最大カセットは11-42なので、新コンポの最大キャパシティは不明ではあるもののレンジが増したのは間違いない
  • Lideenが使用していたGRXはメカニカル版である。Di2版が用意されないというよりも、この過酷なレースではメカニカルのほうが信頼性が高いと判断されたからだろう。Dura-Ace, Ultegra, 105と違い、GRXはDi2のみにはならないことが明らかになった
  • リアディレイラーはダイレクトマウントになったように見える
  • メカ全体の形状は小さくなったように見え、ケージは明らかにより短くなっている(アッパープーリーも大きくなったように見えるが写真がそう見えるだけかもしれない)
  • クラッチのデザインは新しくなり、スイッチがより大きくなったと思われる
  • シフターの外観には新旧で違いは見られない
  • Lideenが使用していたチェーンリングには”Shimano GRX 12S 42T”とある。新GRXが2xに対応し続けるかどうかは不明だが、1xのみの対応だとしたら大変な驚きになるだろう。左レバーにはシフトパドルがあるので、2xにも対応するのではないだろうか
  • ブレーキも新しいデザインのようで、外観はUltegraのそれに似ている。ブリードポートはアクセス性の良いアウターフェイスに移動している。パッド保持ピンはマイナイスドライバーではなく、ヘックスキーに変更されている
  • 製品の公式発表・流通時期は不明だが、品質的には完成版のステージにあるように見える

これでメカニカル版12スピードGRXが登場するのはほぼ間違いないとして、気になるのはDi2が出るかどうかですね。この記事によれば、出ないわけはないだろう、という感じです。

昨年11月のリーク情報によれば(誤報でなければ)、10-51Tカセットが存在するらしいこともうかがわれます。当初の予定よりずれ込んでいるようにも見えますが、公式発表が楽しみですね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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