WTBがカーボンリム「CZR i23」と「CZR i30」をリリースしました。強度の高さと生涯保証を売りにした手組み用ホイールです。勿論TCS 2.0対応です(TCSはWTBのチューブレスレディの呼称で”Tubeless Compatible System”の略)。
グラベル向きのi23とMTB向きのi30
i23とi30の数字はそれぞれリム内径を示します。i23はグラベルバイクでの使用を想定したもので、i30はMTB向きです。下はi23で、スポークは24穴・28穴バージョンがあります。重量は24穴で331g(SolidStrap含まず)。28穴で345g。オフセットはいずれも3mm。
SolidStrapというのはチューブレステープのさらに下に巻かれるもので、出荷時に装着済みです。テープの沈み込みを抑えたり、スポークの破損時により頼りになりますね。
下はi30。28穴と32穴版があり、重量は28穴が472g、32穴が484gとなっています。オフセットは5mm。
最大スポークテンションレンジは110-120Kgf。いずれも高い強度が特徴で、スポークベッドは強化された4Dアングル・アシンメトリック仕様。名指しはされていませんがi23は直接的な競合製品よりも38%、i30は10%ほど耐衝撃性が高いそうです。全体的に軽量で、耐衝撃性が高く、横剛性を確保しつつ縦方向ではしなやかさを確保しているとのこと。
1年近いフィールドテストのあいだ同社のテストライダーはこのリムを壊すことができなかったそうなので、グラベルバイク用の頑丈な手組みリムを探している方にはぴったりではないでしょうか。
製造に起因する製品不良については生涯保証が適用され、さらに「問答無用のクラッシュリプレースメント」で定価の半額で代替品が提供されます。
価格は全オプションで$569.95。記事執筆時のレートで大体6万円くらい。既にWTBのサイトで販売されていますが、日本からは買えないようなので欲しい方は国内流通を待ったほうが良さそうです。