ENVEがミドルレンジの”Foundation”シリーズにアドベンチャー・グラベルホイールのAG25とAG28を追加しました。
公式 Introducing The Foundation Gravel Collection – ENVE
AG25は700C AG28は650B
AG25はリム内径25mm。推奨タイヤサイズは36mm – 50mmですが、最低32mmから使用可能。重量はSRAM XDRハブの場合ペア1460gで、Shimano HGの場合1480g。こちらは700cのみのラインナップで、フリーハブはSRAM XDRまたはShimano HGを選べます。
AG28はその名の通りリム内径28mmで、650Bのみがラインナップされます。推奨タイヤサイズは47mm – 57mm (2.25″)で、推奨ミニマムサイズは45mm。公称重量はAG25と同じ1460g/1480gとなっています。
モールド加工のスポーク・バルブホールとワイド・フックレスビードが売り
AG25/AG28ともにスポークホールやバルブホールがモールド加工されているのが特徴。このように成形することでドリルで穴を開けるよりもカーボン繊維の破損が少なく、剛性面でも有利になるそうです。
もう1つの特徴はENVEが特許申請中のワイド・フックレスビード。いわゆる「リム打ちパンク(別名スネークバイト、英語圏ではピンチフラットとも呼ぶ)」に強い構造とされています。
製造はユタ州オグデン。ハブは初期ロットのみIndustry Nine 1/1ハブが採用されます。ロード用のアロイFoundation Roadハブが、Foundation Road 45/65ホイールの高い需要と、コロナの影響による製造遅延が原因で調達できないためですが、将来的にはFoundation Roadハブに移行するそうです。なおスポークはSapim CX Sprint。
ただ、cyclingtipsの紹介記事によると、このIndustry NineハブにするとEnveハブに比べてリアが48-68gほど重くなってしまうそうです。
米国での販売価格ははAG25/AG28ともに$1600。日本円換算で約16.7万円です。通常の5年間の製品保証のほか、ライド中の破損などの生涯保証は付きますが、「ミドルレンジ」としては高いなぁ、という声が多く聞かれます。ただ、ENVEのホイールとしては確かに安いほうなのかもしれません。