Hustle Cityという全く新しいタイプのスマートトレーナー対応ゲームが誕生しました。トレーニングプラットフォームでもバーチャルサイクリングでもなく、「ゲーム」と呼ぶのがふさわしい内容です。
公式 Hustle City: The New Smart Trainer Cycling Game – Ride Hustle City
危険なメッセンジャーの世界を室内で体験!
Hustle CityはMission Crit(サンフランシコのクリテリウムレース)のJames Gradyと、クリエイティブ・パートナーのMarcus Cheekによる実験的なプロジェクト。2人は長年にわたるサイクリストでメッセンジャーの経験を持つそうです。下は公式トレイラー動画。メッチャ悪そうな雰囲気です。「龍が如く」とかもうすぐそこじゃないですかww
スマートトレーナーでアバターを動かすアプリとしては、物語性やエピソードを持つ初めてのサイクリングゲームです。ついにこういうものが出てしまったか、という感じです。
Will Baldwinという若い黒人男性が、都会のアンダーグラウンドなメッセンジャー世界に引き込まれていく、という物語で、ゲームの目標は荷物を受け取り、クルマに轢かれることなく制限時間内に配達を完了するというもの。今のところ多人数で参加する感じのゲームではないようですが、ボーッとする暇が全くなく没入感は高そうです。
ステアリング機能が売り
Hustle Cityはステアリング機能が大きい特徴で、初期のZwift Future Worksのようにハンドルに固定したスマホの加速度センサーを利用してアバターのバイクをコントロールします。
アプリはスマホ上で起動し、ステアリング情報を感知した上でApple TVのAirPlayやRoku Premiereなどを通じてテレビ画面に情報を送る仕組み。プレイにはWahooやTacx、EliteなどのBluetooth通信が可能なスマートトレーナーが必要です。
Zwiftとは違ってクルマが走っており、しかもキッチリはねられて飛ばされる姿が映し出されます。バーチャルサイクリングのタブーが破られてしまった感じです。
このゲーム、現在はファーストエピソードのみベータ公開されています。正式なリリースは潤沢な資金が調達できた場合は2021年秋になるとのことで、フルエピソードのローンチに向けてさらにエピソードが追加されていく模様です。ベータ版を使ってみたい方はHustle City公式サイトで登録してみて下さい。
YouTubeの紹介動画を見ていると、Elite STERZOのようなステアリングブロックがないとまともに楽しむのは難しそうです。サービスが起動に乗ったら将来的にはステアリングプロトコルに対応することになるのでしょう。2〜3年後にはこうしたゲームが複数台頭しているのかもしれませんね。