フレーム・完成車

ストラーデ・ビアンケを制したファンデルプールのバイクはCanyon Aeroad CFR しかしダウンチューブにはケーブル穴

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3月2日のクラシックレース「ル・サミン」でマチュー・ファンデルプールが使用するCanyon CF SLXのハンドルが破損した事件について先日、下の記事でお知らせしました。

CanyonがAeroad CF SLXとCFRオーナーに使用停止の呼びかけ マチュー・ファンデルプールのハンドル破損を受け
CanyonがAeroad CF SLXとCFRオーナーに使用停止を呼びかけています。海外でCycling Weekly等が報じています。 出典 Canyon issues 'stop ride' notice to A...

Canyonがサポートするチームはこれを受けて当面、Aeroadの旧モデルや現行Ultimateを使用するとされていましたが、先日のストラーデ・ビアンケで優勝したファンデルプールは現行のAeroad CFRに乗っていたことが判明しました。

フレームに穴を開けて旧型ハンドルを使用

しかしそのCFR、フルインテグレーション・コクピットはどこへやら、下の画像からもわかるように油圧ディスクブレーキのホースがハンドルの下で露出しています。というのもこのバイクには旧型のCP00010が使用されており、そのためダウンチューブにケーブル穴が開けられているからです。

当初このバイクはAeroad CF SLだろうと噂されていましたが、下のCanyon公式インスタ投稿でもわかるようにCFRであることが判明したのでした。

Canyonは世界で最も優れたライダーたちと共に働き、彼らには最も過酷なレースで私達のバイクを限界まで酷使してもらっていますが、それには理由があります。このアプローチは私達の目下開発中の製品の核心であり、ラボでは再現できないテスト環境を提供してくれます。その結果私達はより良いバイクを作ることができるのです。

マチューは今日、CP00010コクピットを付けた改造Aeroad CRFに乗っていました。火曜日のル・サミンでマチューのバイクで発生したCP00015とCP00018コクピット関連の事案について調査しているあいだ、私達のチームはこのセットアップでレースに参加します。

全てのライダーに責任のある対応をするため、私達はCP00015とCP00018コクピットを装備したAeroad CFRとAeroad CF SLXモデルのオーナーに連絡を取り、私達がシフターとハンドルバーの接合部での問題を完全に調査しているあいだは、そのバイクに乗らないよう依頼しました。進捗があり次第、次のステップについて近日中にまた連絡するつもりです。

ファンデルプールのハンドル破損の原因については本記事時点でもまだ明らかになっていません。

ル・サミンでのハンドル破損はとりあえず「ハンドルの長さ調整機能」とは関係がない箇所で起きているので、シフターのクランプ部の設計または品質上の問題、あるいは既報のようにファンデルプールが「ハンドルをクルマにぶつけたこと」が原因、そのどちらか(または両方)と思われますが、判断を誤ると大きい問題に発展しかねないだけに、最終結果が出るまで時間がかかるような気もします。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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