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CanyonがAeroad CF SLXとCFRオーナーに使用停止の呼びかけ マチュー・ファンデルプールのハンドル破損を受け

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CanyonがAeroad CF SLXとCFRオーナーに使用停止を呼びかけています。海外でCycling Weekly等が報じています。

CP0018 Aerocockpit

© canyon

出典 Canyon issues 'stop ride' notice to Aeroad owners following Mathieu van der Poel handlebar incident – Cycling Weekly

ファンデルプール使用のハンドルがパヴェで破断

それによると問題となっているのはCP0018とCP0015ハンドルバー。これらはAeroad CF SLXとCFRに付属するコクピットです。

3月2日にベルギーのワロン地方で行われたワンデークラシック「ル・サミン」で、アルペシン・フェニックス所属のマチュー・ファンデルプールが使用するCanyon CF SLXのハンドルバーがレース中に折れたことが原因です。

長いパヴェ(敷石)区間をライド中、コーナーを曲がろうとした時にハンドルバー下部が吹っ飛んでいったそうです。

Canyonはプレスリリースで次のように発表しています。

3月2日の火曜日、クラシックレースのオープニングの一つである「ル・サミン」にて、アルペシン・フェニックスのプロライダー、マチュー・ファンデルプール(オランダ)のハンドルバーの一部がレース中、明らかに壊れ落ちました。

Canyonの開発部門、品質管理部門の専門家は即座に分析と、この事故の原因を理解するためのテストを開始しています。影響を受けたコクピット(CP0018とCP0015)は現行のAeroad CF SLXとCFRにのみインストールされています。Aeroad CF SLモデルには全く影響がありません。

Canyonは影響を受けているAeroadカスタマーに、当面のあいだそのバイクには乗らないよう呼びかけています。

この記事を書いている時点ではCanyon Japanのウェブサイトには本件に関する情報はまだ見当たりませんが、ユーザーの方は告知があるまで安全のためにライドを中断したほうが良いでしょう。

なおCanyonがサポートするプロ選手は即座に現行Aeroadの使用を中止し、Aeroadの旧モデルや現行Ultimateに乗り換えているそうです。

破断したのは「長さ調整可能なハンドル」ではあるが…

ところで今回問題になっているエアロコクピットの1つ、CP0018は昨年10月に当ブログでも下の記事で紹介しています。3分割式のハンドルで、両サイドが合計4本のボルトで接合されているタイプ。

Canyon Aeroad CFR 新型コクピットでよみがえるクイルステムの伝統
Canyonの新型Aeroad 「CFR」が各所で話題ですが、なんと言っても最大の目玉はコクピット。後述するように賛否両論はあるようなのですが、3分割式のハンドル、そしてクイルステムを思わせる高さ調整と固定方法は他社製品とは全く違う面白いも...

-10mm, 0, +10mmの3パターンからハンドルの長さをユーザーが選ぶことができるようになっており、基準値から見ると合計で-20mm〜+20mmに可変する機構が大きい話題となりました。

上の記事でも触れましたが、このコクピットは販売当時から破損を危惧する声が聞かれていました。

しかしファンデルプールの折れたハンドルの画像を見ると、破損した部分はボルトとの接合部ではないように見えます。またこの件について、CyclingTipsは「シフトレバーをオーバートルクで締め付けたのではないか」と当初は推測していましたが、Canyonによる使用停止の呼びかけを考えると、製品自体に問題がある可能性があります。

いずれにしても本当の原因がどこにあるのか、Canyonの対応を含め続報が大変気になるニュースです。

海外の反応

この件についての海外の反応です。Redditには次のようなコメントが見られます。

  • マチューの父親がベルギーのテレビで、マチューはレースの2日前にハンドルをクルマにぶつけていたって言っていたよ
  • (父親はさらに)ル・サミンの前半で路上の大きいくぼみに突っ込んでしまい、何かが壊れる音がしたとも言っていた
  • 参考までに付け加えると、マチュー・ファンデルプールがAeroadのコクピットでトラブったのはこれで2回目だ。2019年のロンドでは植物のプランターの箱を飛び越える時にハンドルを折っていた
  • $6,000以上もバイクに支払っていたら俺なら「原因がわかるまでアルミのハンドルとステム送りやがれ」って言うな
  • 彼がスーパータックやTTポジションを取っていたらどうなっていただろう

ベルギーのテレビでファンデルプールの父親がコメントした件については、CyclingTips記事への読者コメントでも裏が取れています。”Extra Time Koers”というベルギーのサイクリングトークショーでの発言であるとのことです。破損の原因がハンドルの設計・構造的な問題とは必ずしも言えない可能性もありますが、ユーザーの方は最終報告があるまでご注意下さい。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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