6月26日の土曜日に開催が迫るツール・ド・フランス2021。今年はイスラエル・スタートアップネイションでマイケル・ウッズのサポート役に徹するクリス・フルーム(ツール・ド・フランスで4回総合優勝経験あり)が22日にYouTubeで近況報告動画をアップしています。
クリス・フルームが選ぶ炭水化物
この動画ではいくつかのトピックが語られているのですが、クリス・フルームが好む炭水化物についての話題が面白かったので、その部分をご紹介します。動画の10:28からの部分です(上の埋め込み動画をクリックするとその部分から始まります)。
これから(ツールが開幕するまでの)数日間の補給について話すと、いま負荷の高いワークアウトをするとは限らないので食事は軽めにしておきます。少し食事量を減らす時期です。エネルギーの補充は開始しますが、今後数日間はものすごい補給はせず、比較的軽めのものを摂取します。レース開始前はドカ食いして体重を増やしたくないからです。でもレース前の24時間は炭水化物を増やしはじめるタイミングで、レースでのエネルギー補給を考えはじめます。
私個人の場合は、山盛りのパスタではなく、山盛りのごはんということになります。私はコメの… 人はパスタ・ライダーかライス・ライダーかのどちらかなのです。
私はコメ派です。コメのほうが消化しやすいですし、たくさんのソースや他の材料を使わなくてもずっと面白い料理になったりします。良いニンニクか良いタマネギがあればそれで十分。レース前は1日か2日、脚を回すだけのライドに出ます、アクティベーションという感じです。土曜日にツールがスタートする前は、負荷のかからない回復走をします…
いや〜、フルームさんはコメ好きなんですね。しかもガーリック・ライスやオニオン・ライスがお好みのようです。確かに米のほうが消化が早いですよね。逆に言うと小麦粉はゆっくり燃えるので、それを好むライダーもいるというのも納得です。読者の皆様はどちら派でしょうか。
リアルタイム血糖値モニターをUCIが禁止したのは遺憾だ
この動画では他にも
- ツール・ド・フランスでのチーム内のそれぞれの役割について
- 体脂肪を落とすのに苦労したことについて
- Super Sapiensのリアルタイム血糖値モニター(constant glucose monitoring)について
- Hammerhead Crew 2のセットアップについて
といったトピックが語られています。
- 体脂肪はなかなか落ちなかったが最近ようやく落ちるようになった、でもパフォーマンスを発揮するには健康であることも(体脂肪を落とすことより)大事だ
- UCIがレース中での使用を禁止したSuper Sapiensのリアルタイム血糖値モニターは個人的に長年待望していた製品で愛用しているし、血糖値が低くなった時には判断を誤る可能性があるから、自分や他のライダーが危険な目に合うかもしれないのでUCIがこれを禁止したのは安全性の観点から疑問だ
等、興味深い内容が語られています。
クリス・フルームはツール・ド・フランス開催中も時間があればYouTubeチャンネルでツールの舞台裏を伝える動画を出したい、と語っているので、興味がある方はチャンネル登録と通知ベルをクリックしておくと良いでしょう。
フルーム氏のチャンネルは更新頻度は高くないのですが、コンパクトかつ情報量が多く見ていて楽しい動画が多いので私もすっかりファンになってしまいました。編集担当の方はかなり優秀だと思います。
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