過去数日間、プロサイクリングの世界ではチーム・ユンボ・ヴィスマとスーダル・クイックステップの合併可能性についての噂が話題になっていますが、ここに来てユンボ・ヴィスマのGMリシャード・ブルッヘ氏とRiejanne Markus選手が訪欧中のApple CEO ティム・クック氏と会談したことで話がさらに膨らんでいるようです。「ユンボとクイックステップが合併し、Team Appleが生まれるのか!?」という憶測です。
As a lifelong cycling fan, it was an honor to meet Jumbo-Visma’s Riejanne Markus and @RichardPlugge and celebrate the Netherlands’s favorite sport! 🚴♀️ @Relivecc developer Lex Daniels has created an app that supports riders at every phase of their cycling journeys. pic.twitter.com/smFMvyDt2F
— Tim Cook (@tim_cook) September 25, 2023
ティム・クックCEOは主にVRグラスのApple Vision Proのプロモーションのために訪欧しながら現地でサッカーも観戦。海外メディアの報道によると、生涯を通じて長いサイクリングファンだというクック氏は「(VRグラスを)トレーニングやツール・ド・フランス観戦で使ったら素晴らしいだろう」などと話したとのこと。またブルッヘ氏がAppleからの支援を得ようとしているかは不明であるものの、チームは2030年までの長期プランがある、とも語っています。
出典 Jumbo-Visma Boss Drops Apple Hint: ‘There is North American Interest’ – Velo
出典 Jumbo-Visma Boss Drops Apple Hint: ‘There is North American Interest’ – Reddit
以下、この件について海外掲示板での反応からピックアップ。
- ティム・クックとユンボ・ヴィスマの写真を見た。サイクリングのスポンサー活動はアップルとクック自身にとってささいな出費だ。アップルはフィットネス・ブランドの方向に向かっているから、アップル・チームを持つというのは完全に理にかなっている。ウェアも”differently”にデザインしてくれるといいね
- でもアップルは超磨かれた、コントロールされたイメージを持っているじゃないか。いつも勝つわけでもなく、落車があったり、個々人のドラマがあるようなスポーツの埃まみれのリアリティは、彼らのすべすべした(slickな)マーケティングと相性が良いとは思えない
- アップルがスポーツチームのスポンサーになったことってありましたっけ? もしそうしたかったら既にやっていると思うのですが
- (上の人に)スポーツチームそれ自体ではないけれど、アップルは最近コンテンツの権利に関してスポーツ方面でかなりお金を使っている。Apple TVはメッシをMLSに連れていったパートナーシップの一部だったし。あとApple Musicを通じて彼らはスーパーボウルのハーフタイムショーもスポンサーしていたよ
- GCNも身売りしているからね。GCNとVismaスポンサーを買えばいい。するとApple+にはかなりのコンテンツが生まれる
- Apple Music/Beatsは2017年からFCバイエルンとパートナーシップを結んでいるよ。用品のスポンサーではないけれど間違いなくスポンサーシップではある
- Apple Watchのことを考えると合点がいく話ではありますね。フィットネスとサイクリングへの参入になる。そのうちわかるだろう
もしアップルがApple Watchをサイクリング界でも広めたいと考えているなら、あるいは単にフィットネスウォッチとしてさらなる市場拡大を目指しているなら、ツール・ド・フランスは格好のPR舞台になるでしょう。そしてツールをApple Visionで見よう、という宣伝もできます。コンテンツの配信権も購入すればApple+のユーザーも増やせる… フラグは立ちまくりに見えます。
ユンボとクイックステップが合併して”Team Apple”という名前になるのかどうかはともかく、少なくとも協賛スポンサーの一社として参入してくる可能性は十分にありそうな気がしますが、どうでしょうか。リシャード・ブルッヘ氏は北米からのスポンサーも積極的に模索していると言われています。