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ロード・MTBの北米での売れ筋分析 2019はグラベルとフルサス29erが大躍進する?

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今年アメリカではどんなタイプのスポーツ自転車が売れそうなのか? Bicycle Retailersの記事を読むと傾向が見えてきます。

出典 January wholesale bike sales flat; but who bought that 26-inch dualie?

唯一売上が伸びている「その他ロードバイク」とは

下の図は2018年1月と2019年1月の、北米の”Bicycle Product Suppliers Association”という協会(自転車製品供給協会、とでも訳しましょうか)に加盟するホールセラーによるロードバイク販売金額をジャンルごとに表にして、横並びにしたものです。左が2018年、右が2019年のデータ。

ジャンルごとの売上順位は2018年と2019年で違いはありません。下のような順番です。

ロードバイク販売金額順位(ホールセール)

  1. パフォーマンス(メンズ)
  2. その他
  3. スポーツ(メンズ)
  4. シクロクロス
  5. パフォーマンス(ウィメンズ)
  6. トライアスロン
  7. スポーツ(ウィメンズ)

Bicycle Retailersの記事によると、どのジャンルも前年同月比で20%ほど売上が落ち込んでいるらしいのですが、唯一の例外は「その他」。ここにはグラベルが含まれているそうです。グラベル・アドベンチャー・ツーリング等のドロップハンドル自転車が昨年に比べて急激に売れてきていることが伺える、興味深いデータです(ただしアメリカの話ですけどね)。

赤い棒だけすごい伸びようじゃないですか。日本はどうなんだろう。

MTBではフルサス29erが一番人気

次はMTBのデータです。

全体的に26インチMTBが終わってきているのは一目瞭然ですが、一番人気が前年の27.5インチフルサスから29インチフルサスに変わりました。最近29erの復権をよく耳にしていましたが、こういう客観的な数字にも現れているんですね。

MTB販売金額順位(ホールセール)
2018年1月 2019年1月
フルサス27.5 フルサス29
フロントサス29 フロントサス27.5
フロントサス27.5 フルサス27.5
フルサス29 フロントサス29
フルリジッド26とファットバイク フルリジッド26とファットバイク
フロントサス26 フルリジッド29と27.5
フルリジッド29と27.5 フロントサス26
フルサス26 フルサス26

26インチ→29er→27.5→29erという不思議な流れ

もともと26インチが主流だったMTBですが、29インチの大径ホイールは走破性がもっといいぞ、みたいな話になりました。その後、いや29インチはデカすぎる、27.5(650b)が最適解なのだよ、という話に。

それが最近ふたたび、いややっぱり29erがいいんだよ、あと29erのフレームで使える27.5+もなー、みたいな話になり、大メーカーは27.5+や29インチモデルにシフトしてきた、と言われています。

26インチMTBはほぼ確実に絶滅してしまいそうな勢いですが、現在27.5インチMTBに乗っている方は今後が少し気になるところではないでしょうか。

ホイールサイズ(対応フレーム・フォーク含む)の選択はライドスタイルやフィールドによって当然変わってくるとは思いますが、これをお読みの皆様は次にMTBを買うとしたらどのホイールサイズのものを選択するでしょうか。是非下のアンケートでポチっとご回答いただけると幸いです。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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