CBNブログの東京ポタリング紀行・第2回は(いつからシリーズになったw)、江東区の若洲海浜公園が舞台です。この公園には、距離こそ短いものの快適なサイクリングコースがあります。ついでに2012年に開通した東京ゲートブリッジも歩いてみたので、その様子もご紹介します。
わかりやすいアクセスとしては、JR新木場駅近くの新木場交差点を目指します。そこで東京湾岸道路(国道357号)に「東京港臨海道路」が交差しているので、その道を若洲のほうに直進します。荒川からやってくる方は、清砂大橋から南砂町にむかい、306号線に交差したら左折して、新木場駅を目指しましょう。
若洲海浜公園を走る
それではたっぷりの写真とともにバーチャルサイクリングを楽しみましょう。この小さい橋を超えたらもう若洲海浜公園。
ここが入り口です。入ったらすぐ左折するとサイクリングコースがあります。
するとすぐにこの場所に出ます。普通はここを左折、すぐ右折してサイクリングコースを道なりに進むのですが…
いきなりですが寄り道しましょう。左側にガーッと下っていって、海を見ましょう。
下り終えたら左端まで行ってみます。遠くに荒川河口橋が見えます。その手前にコンクリートで埋め立てられた部分がありますよね。これがすごく惜しい。というのも、あそこからほんの数百メートル先は荒川サイクリングロードの終点(起点)だからです。角度的に見えないのですが、ほんと目と鼻の先という感じ。ここは繋がっていてほしかった…
右側を見ると観覧車が見えます。あれは葛西臨海公園です。
振り返りましょう。この下の道はサイクリングコースではないのですが、路面状態も良く見晴らしも良いのでここを走っても構いません。全長6km程度の短いコースですから何往復かして、1度は下を走ってみるのが良いと思います。
テトラポッドがたくさんあります。
とりあえず一旦、上のサイクリングコースに戻りましょう。舗装の状態も良い、快適な道です。
どんどん進みます。この日は北風だったので、追い風です。
突き当りです。ここで道なりに右折します。
視界がぐっとひらけます。いい天気!
東京ゲートブリッジを眺める
少し走ると、東京ゲートブリッジが見えてきます。
私は2009年にこの若洲海浜公園のレビューをCBNにアップしています。下は当時撮影した写真です。9年前。この時はまだ橋はできていませんでした。橋脚しかありません。「東京ゲートブリッジ」という名前もまだ決まっていなかった頃です。
東京ゲートブリッジに近づいてみましょう。恐竜橋とも呼ばれているそうです。こんな形になっているのは、近くに羽田空港があるため吊り橋にはできなかったこと(高くできない)、下を船が通過するため中心部を高くする必要があったからだそうです。
直進。東京ゲートブリッジの下は、釣り場になっています。この日もたくさんの釣り人がいました。
サッパ、コノシロ、カタクチイワシ、ボラ、イシダイ、スズキ、アイナメ、マコガレイなどが釣れるそうです。
とにかくすごい数の釣り人がいます。釣り用品を売る売店もあります。
この場所で振り返ると、サイクリングコースの案内版があります。1周約6kmとありますが、公園をぐるっと周回するコースではなく端っこまで行って戻ってくるタイプのコースです。サイクルセンターでは自転車の貸出も行っています。タンデム自転車とかあります。
とりあえず端まで行ってみます。ちなみにこの付近はバーベキューエリアです。若洲海浜公園はサイクリング、バーベキュー、釣り、そしてゴルフも楽しめる場所です。
風力発電の風車が見えてきました。IHI、旧石川島播磨製です。
きれいなので近寄って眺めます。このすぐ下には芝生があり、天気の良い春の日などは寝転がって休憩するのも良いと思います。
サイクリングコースに戻ります。ロード乗りの方もたくさん来ています。距離は短いですが、走りやすく景色も良い場所です。荒川をたっぷり走った後に寄って行く方が多いと思われます。
東京ゲートブリッジのほうに戻ってきました。
ここで1枚、この日のお供ブロンプトンとパチリ。
もと来たサイクリングコースを戻ります。そのまま戻っても楽しいのですが、一度下に降りてみます。
上は上で見晴らしがいいですが、下もかなりの開放感があります。
これは鳩かと思われます。猫にやられたのか、きれいさっぱりなくなっています。
下の路面にはこんなアートが。
防波堤にもペイントがあったりして地味に楽しめます。
端まで来たら、また上に登ってサイクリングコースに入ります。全然走り足りないのでもう1周します。
東京ゲートブリッジを歩く
ゲートブリッジに戻ってきました。ここでふと気づきました。橋の上を見ると、誰か歩道を歩いているんです。えっ、あそこ歩けたっけ?
歩けるらしい。気付かなかった。これは行ってみないと。夕方5時までなら上に上がれるようです。自転車は持ち込み禁止なので、そのへんに駐輪して上がることにしました。
9階建てのタワーです。最上階の9Fまで行くことに。
でも9Fの展望ホールはガラスで景色もよく見えず、全然魅力がないので、すぐに階段でひとつ下に降りて、橋の歩道に出ることにしました。うひょー、ここを歩けるのか!
下を眺めます。このあたりで海面から38mほど。高所恐怖症ではないと思っていたんですが、海側に近づくとなんだかブルブルしてきました。
行けるところまで行ってみることにします。橋の全長は1.4km。自転車ならどうということのない距離ですが、徒歩で往復2.8kmは少し億劫に感じます。しかしこの橋を人生で渡るのはたぶん1回か2回くらいしかないと思うので、端まで行ってみることに。天気も良いし。
すごい距離があります。あと風も強い。
橋の概要です。
ところどころにガラスがはめこまれてあって、風景を眺められます。反射するので写真は撮りづらいです。
ようやく橋の中央部を過ぎ、下りにさしかかりました。
反対側の中防(中央防波堤)昇降口が見えてきました。
ここでふと、ある考えが頭をよぎります。もしかするとブロンプトンを輪行袋に入れて転がしてきたら、あそこから下に降りればお台場のほうに渡れるのではないか? ダメもとで警備員さんに聞いてみれば良かったかもしれない…
が、しかし。この中防昇降口は現在のところ、一般人による利用は不可。来た道を引き返して若洲昇降口に戻るしかありません。
ちなみにこのゲートブリッジには太陽光発電システムが備わっているらしく、監視カメラやエレベーターの電力に活用されているそうです。
では来た道を戻りましょう。
その前にちょっとだけ下を覗いてみます。あそこに降りられたらなぁ…
このずっと先は城南島海浜公園。自転車で行けないのがなんとも残念。
気を取り直して戻ります。
ジョギングをしている人が何人かいました。良い考えだと思います。ここを走るのは気持ち良いです。
この橋は船の写真を撮るのにも良い場所です。そして若洲海浜公園は羽田空港が近いこともあり、飛行機の写真も少し撮れます。
橋のちょうど真ん中まで戻ってきました。ここは海面61mだそうです。たしかしまなみ海道の来島海峡大橋が65mくらい。いやー、これは怖いw
脚がブルブルします。さっきは下から眺めた釣り客を上から眺めます。ものすごい人だ。
遠くを見ます。セメント工場やごみ処理施設が見えます。その向こうにはスカイツリー。こうやって見ると、地上1000mくらいは空気が汚れているなと思いました。
少し日が暮れてきました。
下に降りた頃には、いい感じの夕暮れ時。夕刻の東京ゲートブリッジの写真を撮るのにちょうど良い時間帯でした。
と、こんな感じで若洲海浜公園と東京ゲートブリッジを堪能した1日でした。この場所で過ごした時間は、だいたい2時間程度だったと思います。荒川下流やお台場と組み合わせると1日良い感じで遊べると思います。
サイクリングコース自体は距離も5kmと短いですが、なにしろ景色が良い場所なので天気が良い日を狙って来るのが良いと思います。公園内に食事処はありませんが、ドリンクの自販機が4箇所ほどあり、うち1箇所ではアイスクリームも売っています。
東京ゲートブリッジを端から端まで歩いてみたい方は、ロードクリートよりもMTB系クリートのほうが良いでしょう。ただロードクリートでも少しなら歩けるので登るだけ登ってみたほうが楽しいと思います。