サドル

評価が分かれたじゃじゃ馬サドル サンマルコ・コンコールライトの伝説

サンマルコのサドルに「コンコール・ライト」という有名なものがあります。CBNには2008〜2018年の10年間にわたって、23件のものレビューが投稿されてきた名品です。今年の5月、osobakoさんのレビューで廃盤になったことを知りました。

評価が分かれたじゃじゃ馬サドル サンマルコ・コンコールライトの伝説

コンコール・ライトは私も使っていたことがあり、過去にレビューを投稿しています。その頃使っていたものは、諸事情で手放したのですが、最近デッドストック品を手に入れました。

評価が分かれたじゃじゃ馬サドル サンマルコ・コンコールライトの伝説

コンコール・ライトにはバリエーションがさまざまあり、色のちがい、ロゴの違い、刺繍の有無など、何種類も存在してきたようです。この写真は、GlenGouldさんの2009年6月のレビューから。

青い個体は、2003年から2013年までの10年間、29000km使用されたそうです。黒い個体は、2004年9月から今年までの約14年、39300kmにわたって使われてきたとのこと。

色の違いや刺繍の有無は、サドルの場合、たんなるデザイン上の問題にはとどまらないことをご存知のかたも多いと思います。白いサドルはなぜか滑りやすかったり、刺繍のおかげでいい感じにグリップが発生したり。

評価が分かれたじゃじゃ馬サドル サンマルコ・コンコールライトの伝説

サンマルコ・コンコールライトは、評価がおおきく分かれるサドルです。そもそもサドルというもの自体が、評価が分かれるパーツの代表格ですが、コンコールライトはその中でもかなり合う・合わないがわかれたものだったと思います。

CBNレビューを読んでも、リシャール・ヴィランクやランス・アームストロング、アルベルト・コンタドールといった伝説的なサイクリストが愛用していたような有名なサドルだから試してみたが、自分とは合わなかった、というインプレがたくさん見受けられます。

評価が分かれたじゃじゃ馬サドル サンマルコ・コンコールライトの伝説

私自身、はじめてコンコールライトにまたがったときは、こりゃ無理だ、と思いました(しばらくして慣れたけど)。ただ、デザインは当時から好きでした。クロモリのロードにはすごくよく似合いました。

でも、flareさんのレビューにあるように、最近のカーボンロードにはあまり似合わないかもしれません。

評価が分かれたじゃじゃ馬サドル サンマルコ・コンコールライトの伝説

レール、よく見るとTITANIUMと書かれています。チタンレールなのか。普通の鉄かと思ってました。

このデッドストック、実測重量は217gでした。flareさんが2010年に計測された個体の重量も217gぴったりだったようで、このサドル、最後まで安定した素材と製法で作りつづけられてきたのかもしれません。

評価が分かれたじゃじゃ馬サドル サンマルコ・コンコールライトの伝説

いま細身のクロモリパイプの、新しい自転車を計画していて、そのために少しづつパーツを集めたりしているのですが、サドルはサンマルコがいいなと思っていたところ、そういえば廃盤になったんだっけ、と。

ならブルックスのB17系にしようか。BROOKSのサドル、いまWiggleでものすごく安い。Imperial B17 Narrow。これも自分はクロモリロードで長いこと使ったサドル。これにしようか。これもすごくいいサドル。

などと思っていたところ、たまたまこのコンコールライトのデッドストックを発見したのでした。

評価が分かれたじゃじゃ馬サドル サンマルコ・コンコールライトの伝説

でも、これなんで廃盤になったんでしょう。コンコールシリーズは、サンマルコの公式サイトを見ると、いまダイナミック、レーシング、ダイナミック穴あき、レーシング穴あき、ショートダイナミック(穴あき)、ショートレーシング(穴あき)、の6つしかないようです。

どれも黒一色で、刺繍なしですが、最近のカーボンロードにはよく似合いそうです。シェイプがシェイプなのでクロモリにもかろうじて似合うとは思いますが、やっぱり廃盤になったこのコンコールライトが自分的にはクロモリにベストマッチに思えます。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

マスターをフォローする
CBN Blog
タイトルとURLをコピーしました