SRAM RED eTap AXSの話題が世間を賑わせていますが、欧米の海外サイクリストはこの製品をどう受け止めているのか。Redditで見かけた様々な意見と新情報を抜粋してご紹介します。
- チェーンリングとパワーメーターが統合されているのは今まで聞いたものの中でいちばんバカげているよ
- 良い点はそれがオプションだっていうことだね。ビルトインパワーメーターにしなければいいのだから
- SRAMはコンパクトチェーンリングを事実上終了させてきたな
- 僕はこの製品に興奮にしている。だって11speedのRedが安くなるからね
- アホみたいに高い、でもテクノロジーは好きだ。いつか買えるような値段になるといいんだけど。シフトワイヤー、アウターケーブル、バレルアジャスターにさよならできるのは素晴らしいだろうな
- 4月にForce eTapを出すっていう発表があったよ
- 数ヶ月前に油圧Red eTapを買ったのを後悔しそうになった。でも気がついた。この新型グループセットの値段は俺が自転車全体に払った額より高い(パーツは全部新品だった)
- チェーンとクランクなしのグループセットの値段は$2500だけど、それは初代eTapのフルパッケージの価格に近い
- 4月にForce eTapを出すって発表もあったけど、12速になるのか11速になるのかはっきりしない。僕はかなりの確率で11速になると思っている。初代RED eTapのカーボン成分少なめバージョンのようなものになるんじゃないかと
- 「Force eTap AXS」だっていくつかのサイトで読んだよ。だから12速になるんじゃないのかな
- AXSっていうのはアプリのコンパチビリティのことを言うんだと思っていたけど
- 27.2mmのドロッパーシートポストがないのは本当に残念だ。ハイエンドバイクには本当に素晴らしいものになるとは思うけれど古いバイクはシートポストが細いし内部ルーティングもないしね
- SRAMはハイエンドばかり追いかけていたらマーケットシェアを増やせないよ
- SRAMは何年もローエンドでも頑張ってきたけれど、シマノがSTIを発明して以来誰もマーケットシェアを大きく動かすことはできていない。同じことをやる製品を少しばかり安く作ってみても無駄なだけだ
- カラースキームがグレートだ。シルバーとブラックの組み合わせはいつもうまくいく
- GCNの動画によると旧型eTapのシフターは新型ディレイラーと互換性はないらしい。レバーとディレイラーには反応速度を改善するための新しいチップセットが入っているから、互換性は後からファームウェアアップデートで追加できるようなものではないらしい
すごい、欲しい、でも高いという声が多数
全体的にRED eTap AXSの製品コンセプトは高く評価されているようです。一方で価格が高すぎるという批判も多く見られます。上で紹介したコメントにも「SRAMはハイエンドばかり追いかけていたらマーケットシェアを増やせないよ」という懸念が見られました。
しかしSRAMはターゲットを絞ったハイエンド製品の開発を続けてきたことで1XやEagleのようなニッチなイノベーションに至ったのも事実。そして今回の「AXS」はロード・MTB・グラベルといったクロスジャンルで共有される統合的なコンセプトであるとも言え、これまでハイエンドな分野で育ててきた先端技術をより広いジャンルにトリクルダウンするきっかけになるのではないか、との期待の声もあります。
SRAM公式サイトのAXSアプリ紹介ページにはこんなことが書かれています。
AXSアプリにはあなたのAXS対応コンポーネントを接続できます。すべてのパーツが同じ言語を話します。ロードとMTBのパーツさえ組み合わせることができます。そしてあなたの夢のバイクを組み上げることができます。
ロード用コンポとMTB用コンポの統合はシマノでも部分的に動きつつあるように見えますが、SRAMはこのトレンドを先行してつかむことでシマノの牙城を崩そうとしているのかもしれない、などと思わされます。
もしかすると5年後、10年後、「AXSは市場のゲームチェンジャーだった」などと言われていたりするのかもしれないですね。
ベラチスポーツがRED eTap AXSの取り扱いを開始
ベラチスポーツがRED eTap AXSの取り扱いを開始しています。ほぼすべての構成でコンポを選択できるほか、チェーンリングのみ、クランクのみなどのパーツ単位でも販売。ZIPP・MAVIC・DT SWISS用XDRフリーボディ等もリストされています。RED eTap AXSの各パーツがかなり見やすいのでぜひ眺めてみてください。