2019ツール・ド・フランスにおいてディスクブレーキはどの程度の普及を見せているのか。Road.ccが記事で紹介しています。
なお結果はベルギーでのグランデパール直前のものらしいので現状とは少し違う可能性があります。あらかじめご了承ください。
ディスクブレーキのみを使用しているチーム
以下のチームは完全にディスクブレーキにスイッチしているそうです。いくつかのチームはツール・ド・フランス前、今シーズンからディスクブレーキにフルスイッチ。road.ccの記事執筆時点でDeceuninck – Quick-Stepはシーズン中48勝を積み上げており、ディスクブレーキの使用によって成績が落ちることはないようだ、と伝えています。
- Deceuninck – Quick-Step (Specialized)
- Alpecin – Katusha (Canyon)
- Dimension Data (BMC)
- Bora-Hansgrohe (Specialized)
- Trek-Segafredo (Trek)
- Mitchelton-Scott (Scott)
- Wanty–Groupe Gobert (Cube)
リムブレーキとディスクブレーキを併用しているチーム
以下のチームはリムとディスクブレーキの選択をライダーの裁量に任せているところがあるようです。アルケア・サムシックのアンドレ・グライペルはBH G7のディスクモデルを使用。
- EF Education First (Cannondale)
- CCC (Giant)
- Sunweb (Cervelo)
- Astana (Argon 18)
- Arkéa–Samsic (BH)
リムブレーキのみを使用しているチーム
次のチームはディスクブレーキに全く関心がない模様。ただチーム・イネオスのデイブ・ブレイルスフォードはツール前のトレーニングライドでPinarello Dogma F12のディスクモデルに乗っている姿が目撃されています。
- Team Ineos (Pinarello)
- Movistar (Canyon)
- UAE Team Emirates (Colnago)
- Team Jumbo Visma (Bianchi)
- Groupama-FDJ (Lapierre)
- Cofidis (Kuota)
強豪イネオスがリムにこだわっている感じなのが面白いですね。これはLightweightホイールを使用していることとも関係がありそうです。
ちなみにディスクかリムか言及されていないチームは以下の4つ。これは残りのレースでちょっと注意して見ていきたいと思います。
- TOTAL DIRECT ENERGIE (Wilier)
- AG2R-LA MONDIALE (Eddy Merckx)
- BAHRAIN-MERIDA (Merida)
- LOTTO-SOUDAL (Ridley)
リムかディスクかは誰が決める?
リムブレーキを使うか、ディスクブレーキを使うかを決めるのは明らかにチーム・マネジャーかバイクのスポンサーだろう、とroad.ccは伝えています。これは恐らくその通りでしょう。
スペシャライズドはクイックステップとボーラにディスクブレーキモデルを使ってほしいと考えているが、ピナレロはそのあたりあまりこだわりがないようだ、とも。
ツール・ド・フランスはバイクメーカーにとって最大のマーケティング機会なので、ディスクロードを売りたければチームにはディスクロードの使用を要請するでしょう。選手の好みなどはわずかな最重要選手を例外として聞き入れてはもらえない気がします。
いずれにしても今回ディスクブレーキを使用しているチームはこれまでのツール・ド・フランス中最多になっているそうです。
road.ccでは全22チーム中18チームの使用状況のみが紹介されていますが、それでもディスクオンリーのチームが7チーム。来年のツールでディスクロードのみを使うチームが過半数を超えてくるのかどうかが今から気になるところ。
チームとしてはリムとディスクを併用するのがいちばんコストがかかるはずなので、それを考えてもやはり完全ディスク化するのかなという気がします。
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