台湾TANGE SEIKIのバイクブランドYASUJIRO(ヤスジロー)から「Svelte」というスチールフレーム(フォークはカーボン)が出たのですが、その完成車重量が話題です。
完成車重量5.34kg, フレーム重量1,240g
EUROBIKE 2019に展示されていたそうですが、写真の状態の完成車で5.34kg。軽っ! フォークこそカーボンですがスチールフレームの完成車としては世界最軽量ではないかと言われています。
TANGE Ultimateチューブをフルに使用したフレームの重量は未塗装の52サイズで1,240g。チューブは最も薄い箇所で0.35mm。軽量フレームであるにもかかわらずBBはねじ切り式のBSA。ヘッドチューブは1-1/8″だそうです。なおカーボンフォーク付きで1,700g。
写真の完成車は基本コンポに旧世代のSRAM eTap 11を使用。クランクセットのみさらに旧型のRED 22で、チェーンリングやチューブラーホイール、サドル、シートポスト、ハンドル、ステム等は「Be King」というメーカーによるOEM製品だそうです。ブレーキキャリパーは超軽量のCane Creek EEを使用。
販売はフレームセットのみ
ただしこれはあくまでサンプル画像。完成車での販売はないそうです。フレームセットは既に発売が開始されており、価格は$1,600(ヘッドパーツ付き)。日本円で約17万円といったところでしょうか。
“Svelte”は「しなやかでほっそりした」という感じの意味。カラーは画像のミレニアルピンクのみらしいですが、この色、落ち着いていてとてもいいですね。男性にも女性にも似合うと思います。
ブランド名の由来
ところでYASUJIROというブランドは、1920年に丹下鉄工所を創設した丹下安次郎の名前から来ています。
その後丹下鉄工所は1979年に「丹下精機」(Tange Seiki Co. Ltd. )となり、現在のTange Seikiは第三世代(TANGE SEIKI TAICHUNG CO., LTD.)。創業者・丹下安次郎氏のお孫さんが社長で、現在は台湾の台中ベースの企業となっているようです。
タンゲと言えば高性能チューブのPrestigeシリーズの他、ヘッドパーツやBB等で有名で、ゼロスタック・ヘッドセットも1999年に同社が世界ではじめて開発したものとされています。ヘッドセットブランドとしてはLEVINやTechnoglideが有名ですね。
日本の高い工作精度でモノ作りする、というのが企業理念だそうです。何年か前に台湾サイクルショーでYASUJIROブースを訪れましたが、その頃よりもブランドの存在感が際立ってきた感じがします。
日本ではSILKなども取り扱う埼玉県のENMA Bicycle Worksが販売代理店になっているので、このSvelteも国内で買えるようになるといいですね。
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