グラベルロードなんか重くたって構わん! などと思っていたのですが、リアキャリアを装着するようになってからは輪行時に地味にこたえます。やはり軽いに越したことはない… ということで少し軽量化しようということになりました。
費用対効果の高い軽量化パーツは何だろう
しかし換えられるパーツはそれほど多くありません。そもそも1×11をWレバー(の右)で運用しているので、駆動系を軽量化するとしたらクランク・カセット・リアディレイラーの交換となり、大手術かつ費用がかさみます。ホイールとタイヤは最近買ったばかりのHUNTとWTBの製品で気に入っています。
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ハンドルはカーボンだし、ステムとシートポストはグレードが低いけれどTHOMSONだし… あまりお金をかけずに換えられるパーツはなんだろうか。
そうか、ディスクローターがあった!
実測重量 71g
軽量なディスクローターは以前KCNCのものを使っていたことがあるのですが、最近人気なのは何だろうと調べてみるとよくヒットするのがこのASHIMA Ai2でした。ただ、これは何年も前からある製品です。でも使ったことがないので160mmサイズを購入してみました。
ASHIMA公式サイトの製品ページを見ると公称重量は73gとなっていて、ローターにも73gと書かれています。しかしこの製品、数年前までは公称重量が66gだったり67gだったりした時期があるようです。
実測してみたら前後用に買った2枚とも71g。逆サバは好感が持てますね。
このASHIMA Ai2に交換する前に使っていたのは、TRP HY/RD購入時に付属していた純正ローターで、TRP-29という型番のものです。そちらは実測重量が117gでした(メーカー公称重量も同じ)。
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するとこのローター交換で1枚あたり46g軽くなり、前後2枚でなんと92gも軽量化! リアキャリアで8〜900g弱の重量増になっていたのでこれだけ削れるのは大変ありがたいです。
重量情報。こんなに違う!
ASHIMA Ai2 | 71g |
---|---|
TRP-29 | 117g |
効かない?
重量面のメリットは申し分ないとして、問題なのは効きです。油圧・メカニカルハイブリッドといえど、フルメカニカルよりは断然効きのいいTRP HY/RDという良いブレーキを使っているので、「安いメカニカルなみに効かなくなっちゃった…」ということになるのは避けたいところ。
しかし、乗りはじめこそは「あー、これは効きが弱い…」と思ったのですが、60kmほど乗って帰ってくる頃には「これでも全然OK!」という印象に変わりました。フルブレーキング、急坂での下り、いろいろ試しましたが私の使用スタイルなら問題なさそうです。
集中してトレイルを高速で駆け抜けるような人には物足りないかもしれませんが、シクロツーリズム的な楽しみ方がメインの私には十分アリな製品でした。
リスク
しかし軽量化のために肉抜きされているぶん、曲がりには弱いはず。輪行時にローターをぶつけてしまって、遠征先でいざ走ろうという時に曲がってしまっていた、というリスクは増えるかもしれません(ローターカバーをかけていればまず大丈夫かとは思いますが)。しかし、リターンにはリスクが付き物です。私は軽量化を取ることにしましょう。
しかものこのAshima Ai2、すごく安いのもいいです。1枚¥1,600円くらいです。TRP-29は1枚¥2,580します。SHIMANO SLXグレードのSM-RT66で¥1,848。軽量化を目的とした場合のコストパフォーマンスは非常に良いのではないでしょうか。
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