スロベニアのBerkというブランドが完成車重量3.968kgという、世界最軽量のロードバイクを発表したそうです。BikeradarがYouTubeチャンネルで紹介しています。
Berk Road Bike
現在のところ判明しているスペックは以下のようです。
- 完成車重量3.986kg
- 開発したのはBerkというスロヴェニアのブランドでサドルやシューズが専門
- 創設者の名前はEuro Berk
- フレームセット・シートポスト・サドル(全てインテグレーテッド)の重量は631.1g
- サドルもシートポストも統合されているため製造後のポジション変更は不可
- フォークは228g
- コンポは機械式のSRAMでシフトレバーは肉抜きされてある
- ジョッキーホイールもカーボン製らしい
- フロントディレイラーは49g
- クランクはTHM Clavicularに似ていて331.1gらしい
- ブレーキはチャミーロ(Ciamillo)製だがカスタム品かどうかは不明で重量156.8gとのこと
- ホイールはペア898g
- ハンドルとステムは203g
- ペダルはSpeedplay(ノーマル品?)
- チェーンリングはカーボン製で76.9g(ペア)
これが肉抜きされたSRAMのブリフター。ペア255.7gだそうです。
Instagramを見るとCiamilloのブレーキはGravitasでブレーキパッドはコリマ。合計156.8gだそうです。
Ciamilloのブレーキは私もNegative GSLを使っていたことがありますが(これはSwissstop Yellow付きで実測199gでした)、超軽量ながら普通に使えるキャリパーブレーキでした。これも恐らく普通に使えることでしょう。
市販化の予定なし
さてこのバイク、気になるお値段ですが… これはワンオフのプロジェクトで、あまりにコストがかかりすぎるので市販化の予定はないそうです。
しかしBikeradarの動画では、ある程度市販のコンポーネントを使って現実的に乗れるようなバイクはこれほど軽くすることもできるのだ、という意味でのコンセプトバイクとして、大変意義深いのではないかと語られています。
恐ろしいことに、このBerkというメーカーによると、もっと軽くすることはできるものの、軽量かつ信頼できるパーツで組んだらこのくらいの重量になった、というところ。つまり同社によれば、これは十分に使用に耐えるバイク、ということのようです。