Bluetoothを使用した通信系のあれこれにほとんど対応しているスマートヘルット・Sena R1に後継モデルのR1 EVOが登場したそうです。旧モデルとの大きい違いはテールライトが搭載された点です。
公式 R1 EVO – Smart Cycling Helmet | Sena
通信系全部入りのスマートヘルメット
前モデルのR1と比べて通話可能時間が若干短くなっていますが(それでも7〜10時間)、恐らくテールライトの搭載が理由でしょうか。しかし充電時間はR1 EVOのほうが30分ほど短くなっています。
ヘルメットの形状的にはロードバイクというよりもシティバイク、クロスカントリー系MTBバイク向けという雰囲気ですね。
“Hello Sena”のボイスコマンドで操作可能
“Hello Sena”と呼びかけることで様々な機能を呼び出せるようです。「アレクサ」とか「OK Google」みたいな感じですね。スマートスピーカーを普段から使われている方なら違和感なく操作できそうです。
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Bluetoothでスマホとペアリングしておけば着信電話も取れます。音楽も勿論聴けます。そしてマイクとスピーカーがヘルメット内蔵というのがすごいです。全部入りです。
FMラジオまで入っていて、他のR1 EVOユーザーがハーフマイル(=約900m)以内にいれば仲間同士で通話もできるわけです。
モーターサイクルの世界ではこうした機能のある製品は当たり前になっていますが、自転車用ヘルメットとしてはまだまだ珍しいのではないでしょうか。
Sena R1 EVO 主要スペック
以下、Sena R1 EVOの主なスペックです。
- メッシュ・インターコム
- ボイスコマンド・コントロール
- ビルトインFMラジオ
- ビルトインテールライト・マイク・スピーカー
- 900m以内の他のR1 EVOユーザーと会話可能
- 9チャンネルサポートのマルチチャンネル・オープンメッシュ
- スマートフォンへの接続・通話・音楽再生・GPSナビゲーション再生・フィットネスアプリとの連携が可能
- 通話可能時間:7-10時間(LED使用時間によって変化)
- 充電時間:2時間(20分の急速充電で3時間の通話が可能
- カラーはマットブラック・マットホワイトの2色
- サイズはS/M/L
- 重量:405 g (M size)
内蔵テールライトについては詳細情報がありません。見た感じからもあまりパワフルな光量ではないようです。発光モード(というか明るさ設定)は3種類。
OGK KABUTOの自転車用ヘルメット「REZZA」の参考重量が235gです。それに比べるとR1 EVOは170gほど重くなっています。デザインは、個人的にはなかなか垢抜けていて悪くないと思いましたがどうでしょうか。
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値段がすごい
この超多機能なスマートヘルメット、値段がすごいです。なんと米国直販価格が$159! 本記事執筆時点の為替レートでたったの17,467円です(しかも北米からの注文に限り送料無料キャンペーン実施中)。
一般的なスポーツサイクル用ヘルメットに比べると重量もあり使用感も不明ですが、搭載している機能を考えると破格の値段に思えます。
ただし前モデルのR1の国内定価が33,264円(実勢価格27,280円程度)でした。現時点でR1 EVOの国内販売情報はないのですが、最終的にいくらになるかとても気になりますね(電波法の問題があるのでいくら安くとも海外から個人輸入するというわけには行かないようです)。
SENA R1については南海部品のようなモーターサイクルのお店で販売されていたようですが、自転車店でも手に取れるようになってくれるとありがたいですね。
なおセナはモーターサイクル用のインカムが人気らしいです。今後自転車用ヘルメットのスマートデバイス化が進むにつれて、セナのように元々自転車用品を扱っていないメーカーがこれからもこのジャンルに参入してきたりするのでしょうか。
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