フレーム・完成車

Ritcheyのグラベルロード「Outback」がリニューアル。スピード系からアドベンチャー系にシフト

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2018年に発表されたリッチーのグラベルロード、Outback。最近2020年モデルが発表されたばかりなのですが、コンセプトがスピード、レース系からアドベンチャー系にシフトしたようです。

公式 Ritchey Outback Frameset | Gravel Bicycle Frames

Ritchey Outback 2020

まずぱっと見でわかるようにボルトがたくさんあります。2018年モデルとは違い、ラックやフェンダーに対応しています。フレーム重量もそのぶん少し増えました。ちなみにフォークはカーボンのままです。

Ritchey Outback Frameset | Gravel Bicycle Frames

Ritchey Outback Frameset | Gravel Bicycle Frames © Ritchey

ディスクブレーキキャリパーはポストマウントからフラットマウントへと変更され、最近風のスッキリした見た目になります。シートポストは27.2mmのまま、BBも68mmもネジ切り式のまま。ヘッドセットもWCSのインテグレーテッド(インテグラル) IS42/28.6|IS42/30が付属するので、組み上げも簡単です。

Outbackの2020年モデルに完成車のラインナップはなく、フレームセットのみの販売です
Ritchey Outback Frameset | Gravel Bicycle Frames

Ritchey Outback Frameset | Gravel Bicycle Frames © Ritchey

クリアランスが広くなりジオメトリも変更

特筆すべきはタイヤ・クリアランスが広くなったこと。700C x 41mmが上限だった2018年モデルから700C x 48mmまたは650B x 51mm(2.0インチ)まで引き上げられました。

Ritchey Outback Frameset | Gravel Bicycle Frames

Ritchey Outback Frameset | Gravel Bicycle Frames © Ritchey

ジオメトリも微妙に変わっていて、2018年モデルと読み比べてみたところ2020年モデルではリーチがより短くなり、ホイールベースが長く、ヘッドチューブ角はより寝ていてBB下がりも大きいモデルではちょっとだけ短いので、やっぱりアドベンチャー系グラベルロードという印象です。

フレーム重量はサイズLで2,175g、フォーク重量はカット前で446g(いずれもスルーアクスル含まず)。サイズはXS, S, M, L, XLの5つがあり、米国定価は$1,399。この記事を書いている時点での為替レートで149,737円。2018年モデルも米国定価は$1,399でしたが、国内価格は税込み223,300円だったので今回もそれくらいになるのかもしれません。

カラーは「Guac y Crema」のみ。メキシコ料理で使われるアボカドベースのソース、ディップの色だと思います(guac = guacamolem = ワカモレ)。確かにそんな色ですが、いろんなネーミング考えるものだなぁと感心します(笑)。

モデル名の「Outback」は「未開拓の奥地」やオーストラリアの砂漠を意味します。リッチーの本社があるアメリカ・ネバダ州も砂漠のような場所なので、きっとそれにちなんだ名前なのでしょうね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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