シマノの入門用グレードのMTBコンポ、デオーレがリニューアルされました。フロントシングル1×12のみのM6100シリーズ、1xと2xのオプションがある11スピードのM5100シリーズ、同じく1xと2xが選べる10スピードのM4100シリーズの3つから構成されています。
公式 DEORE | SHIMANO BIKE COMPONENT
M6100は1×12仕様
最大の目玉は入門グレードながら1×12仕様となったM6100シリーズでしょう。
カセットのCS-M6100-12は10-51T。マイクロスプライン対応・HYPERGLIDE+搭載と上位モデルに引けを取らないスペック。リアディレイラーのRD-M6100-SGSはShadow RD+でチェーンスタビライザー(クラッチ)も付いています。
クランクのFC-M6100には30Tと32Tのダイレクトマウント・チェーンリングが用意されます。
レバーもインストールの自由度が高いI-spec EVに対応。ブレーキキャリパーも2ピストンのBR-M6100と4ピストンのBR-M6120の2つをラインナップ。と、XTR, XT, SLXに次ぐ上から4番目のグレードでここまでやっていいのか…と思ってしまいますが、このくらいやらないと宿敵SRAMに立ち向かえないというのが実情でしょう。
ライバルはSRAM NX Eagle
SHIMANO DEOREのSRAMカウンターパート(DEORE相当グレードコンポ)はNX。NX EagleはXDドライバーを使わないので手っ取り早く12スピード化が可能ですが、トップ10Tが使えないのでカセットは11-50t。DEORE M6100はマイクロスプラインハブなので10-51Tカセット。このあたりはNXに対して勝ちに来ましたね。
発売は6月からとなっています。来年のMTB完成車の多くにも搭載されると思いますが、エントリーモデルでも規格的にはXTRとほぼ共通というのは大変魅力的ですね。
海外の反応
このDEORE M6100に対する海外の人々の反応は上々です。#rideshimano公式YouTubeチャンネル、インスタグラムアカウントにはこんなコメントが。
- ゲームチェンジャーだね
- これはいいね。SRAMのローエンドのガラクタよりはるかに良いものだろう
- ついに普通に動いて財布に優しいコンポが来た
- 素晴らしい、次はSaintのアップデートもお願いしたい
- 2×12のデュラエースはどうなったの?
そういえば確かにコード系コンポはどうなるんでしょうね。周期的にはデュラエースの更新があってもおかしくないのですが、シマノは来年2021年3月に創業100周年を迎えます。ロード系コンポの大更新はそのタイミングで…ということかもしれませんね。