かなりいい感じの六角レンチセットを手に入れたので紹介します。が、その前に下の写真をご覧ください。ホーザンのW-110という六角レンチセットです。もう10年くらいは使っていると思います。自宅でのメンテナンスで活躍。ネジ穴に妙な具合に齧りつくことも、逆に滑ることもないので本当に使いやすい良品です。
でもさすがに長いこと使ってきたせいか、1.5mmと2.0mmがヘタってきました。何か固すぎるボルトでも外そうとしたのかな?(普通に使っていてこんなふうに曲がるのは使い方が間違っています)
そこで同じものを買いなおそうと思ったのですが、せっかくならちょっと変わったものを…と思って探していたら、微妙に違うこれを見つけました。同じホーザンのW-112というセットです。
W-112はW-110とは首下の長さが全く同じで、全長だけ短くなっているタイプです。ちなみに首下だけ短いW-111や首下も全長も短いW-113というバリエーションも存在します。
この小さいタイプのW-112を買ったのには、ある理由がありました。先日、あるバイクのディスクブレーキ・ローターの片摺りを出先で修正しようとしました。その時、写真左下のPark Toolの一体型マルチツールを使おうとしたのですが、棒が長すぎてリア三角のあいだにあるブレーキキャリパーの固定ボルトを回せない! 取っ手も邪魔になっています。
ブレーキキャリパー以外のボルトをいじる分には問題ないと思いますが、こういう携帯型マルチツールをお持ちの方は一度自分のバイクのいろんなボルトを問題なく回せそうかチェックしてみたほうが良いと思います。
さて、新たに入手したHOZAN W-112なら外でも良い感じに作業できるようになりました。なにしろ1本1本を取り出せます。しかも、Park Toolのこのマルチツールとは性能と品質が段違いです(Park Toolは製品によって当たり外れがあります)。
しかもこんなふうにツールケースやサドルバッグにも余裕で収納できるので、ディスクブレーキのバイクにはこのW-112を携帯することに決めました。
でも重いんでしょう? はい、私もそう思っていました。しかし実測するとHOZAN W-112は83g、たまたま引き合いに出したPark Tool AWS-10は102g。これより20g近くも軽いのです。
どちらも構成は1.5, 2.0, 2.5, 3.0, 4.0, 5.0, 6.0mmと全く同じ。もちろん上のパークツールのものより軽いマルチツールセットはあると思いますが、同じレンチの構成なら50g以下にはならないでしょう。そしてボルトの場所によっては使えない。
となると、このHOZAN W-112の優勝です。しかも自宅での作業でも全長がより長いW-110より特に使いにくいということもないので、家でも外でも同じレンチセットで済ませたい、という方にも激しくオススメできます。