フラットマウント規格のディスクブレーキキャリパー、というと「ディスクロード?」と思ってしまいますが、最近のBikerumorの投稿によると次のようなクロスカントリーMTBがフラットマウント規格を採用しているそうです。
- BH Ultimate EVO
- Canyon Lux
- Mondraker Chrono
- Mondraker Podium RR
- Kross Earth
- Cannondale FSi
そしてそんなトレンドを見越してか、シマノがなんとSLX, XT, XTRグレードにフラットマウント規格のキャリパーをひっそりと用意していたのでした。
XTR BR-M9110 , XT BR-M8110, SLX BR-M7110
当ブログの「インターナショナルスタンダード・ポストマウント・フラットマウント ディスクブレーキのマウント規格」という記事で詳しく説明してみたのですが、フラットマウントは基本的にディスクロード用の規格とも言えました。また、ローター径はフロントが160mmまたは140mmというのが普通です。
そして最近のMTBのディスブレーキと言えば、まずポストマウントなのです。
しかし今回シマノから発表されたXTR BR-M9110 , XT BR-M8110, SLX BR-M7110はなんとフラットマウント。しかもXTとSLXに至っては180mmサイズのローターにも対応しています(XTRは160mmまで)。
MTBのクロスカントリーモデルでは180mmローターなどは普通は使わないでしょうから、もしかするとシマノはフラットマウント規格をあらゆるMTBジャンルに広げようとしているのだろうか、などと思ったりしましたが、実際のところどうなのでしょうか。
XTR, XT, SLXとも2ピストン及びアイステクノロジーに対応。個人的にはDura-AceやUltegra, 105グレードのフラットマウントキャリパーと比べて、たとえば泥詰まりにより強い、といったMTBコンポならではの特徴がこれらの新製品にあるのかどうか、気になるところです。