コンポーネント

カンパニョーロの新型EPSエルゴパワーは突起部にボタンとLEDディスプレイを搭載しE-Bikeにも対応する?

今年の春頃に申請された特許文書が続々と発掘されているコンポーネントの老舗、イタリアのカンパニョーロ。昨日はグラベル・コンポーネントEkar 1×13のリアディレイラーで採用されると思われる新技術を紹介しましたが、本記事ではEPSエルゴパワーに関する特許を紹介します。

この特許は以下のリンク先で読むことができます(英語・中国語版があります)。本記事ではBikerumorによるまとめを紹介します。

出典 Control device for a bicycle and electronic device for a bicycle comprising such a control device
出典 Patent Patrol: Campagnolo’s curving wide-range derailleur, 13-speed cassettes, EPS buttons & more!

ツノにボタン、さらにLEDディスプレイを搭載か

結論から言うとカンパニョーロは将来的に、突起部(いわゆる「ツノ」にあたる部分)の先端に円形のボタンがあり、その周りにLEDディスプレイを配した新型のEPSエルゴパワーを発表するかもしれません。

  • レバーとは別に「劇的に合理的なボタン」が図示されており、両方使える選択肢がある
  • さらに前方の突起(=protuberance、「ツノ」の部分)。にボタンを追加することもできる
  • ボタンの目的は
    • 電子的推進アクチュエーター(E-bikeのアシストレベル変更)
    • サドル設定アジャスター(ドロッパーポスト)
    • ダンパーの設定アジャスター(サスペンションロックアウト)
    • 方向指示器

    などが例示されている

  • 左右のボタンはサイクルするのでスクリーンまたはGPSサイコンの画面を遷移したり他の目的にも使える
  • このEPSエルゴパワーにはスクリーンが搭載される
  • ボタンを囲むようにしてインジケーターライトが示されている(カンパはこれを「スクリーン」と読んでいる)(※筆者注:カンパ特許文章では「視覚表示ディスプレイ」ともある)
  • これはE-Bikeのアシストレベル表示に使えるためドロップハンドルで既にGPSサイコンを使用しているライダーは2つ目のスクリーンを使う必要がない

EkarのEPSエルゴパワーに搭載されるか

この特許文書を読む限り、E-Bikeのモーター制御や状態表示が視野に入っているので、例えば右側のボタン付近のLEDではアシストレベル表示、左側のLEDではバッテリー残量表示、というような使い方もできるのかもしれません。

E-Bikeにも対応する統合的なEPSシステムなのか、あるいはE-Bike用に特化した新しいコンポーネントが用意されることになるのかは不明ですが、確かにGPSサイコンの他にE-Bikeコントローラーを用意する必要がないのはスペースの関係上、魅力的ですね。

ドロッパーポストの電子制御も考慮されているところを見ると、もしやこれもグラベル向けEkarのEPSエルゴパワーに搭載されるのでは? と妄想が膨らみますね。

いや待て。ということはEkarにはやはりEPSバージョンが存在する、ということでしょうか?

これまでのEkar関連情報まとめ

これらの特許技術がEkarにも含まれる、と仮定した場合、ですが、現在まで出ている情報をまとめると少なくとも次のようなコンポーネントになるのかもしれません。

  • トップ9Tを含む3種類のカセット(9-42, 9-36, 10-44T。詳細記事)が用意される
  • カセットサイズに応じてアッパープーリーの動作をユーザーが調整できる「ノンリニア・トラッキング」タイプのリアディレイラーを含む
  • 突起部に多目的用途で使えるボタン(プログラマブル?)と視覚表示ディスプレイが搭載された新型EPSエルゴパワーが用意される

今回のEPSエルゴに関しては、もしかしたらEkarとは別のコンポ、あるいは少し遅れて出る気がしないでもありませんが、最近はシマノとスラムに押され気味のカンパニョーロですから、話題をかっさらうような新製品群であることを期待したいところです。

著者

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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