Cannondale CAAD Optimo 2021モデルの予約発売が海外で開始されました(海外での流通時期は8月頃)。日本でもキャノンデール公式サイトに製品情報が掲載されています。
さてCAADシリーズのエントリーモデルであるOptimoの最新バージョン、3つの大きい特徴があります。それは一体何でしょうか?
公式 CAAD Optimo | レース | アルミロードバイク | Cannondale
CAAD13譲りのドロップドシートステイ
まずはドロップトシートステイの採用です。兄貴分CAAD13では既に採用されているこの形状、シートステイ位置が低くなることでシートステイが短くなり、その結果後ろ三角の剛性が高くなります。故にパワーが逃げずリアの機敏性が増すと言われます。さらにシートチューブとの接合部から上の部分が長くなることで、シートチューブには必然的に適度なしなりが発生します。
ドロップトシートステイはこのように、ざっくり言うと「剛性の高さ」と「快適性」という相反する要求の両方を高いレベルで満たすための最適解である、という考えが普及しはじめ、数年前から数多くのロードバイク・グラベルバイクで採用されるようになり、現在では良くも悪くも、あらゆる新型バイクがこの形状を採用するようになってきました。
まさかのリムブレーキのみ!
さらにもう1つの注目点は「ディスクブレーキモデルが用意されていない」こと。エントリーモデルを含め、あらゆるスポーツバイクがディスクブレーキに移行しつつある現在、「リムブレーキモデルはありません」というパターンが増えてきましたが、その逆は珍しいです。
過去にCAADシリーズを何台も乗ってきた筆者としては、ドロップドシートステイ仕様のCAADは興味がありますし、さらに家にはあまり使っていないものの良質なリムブレーキ用ホイールがゴロゴロしているのです。売っぱらっても今では二束三文、せっかくなら使い続けたいところ。
ディスクブレーキのバイクは気に入っていますが、気軽にヒルクライム輪行する時はやはりリムブレーキの軽量ロードバイクのほうが身体的にも(軽いから)、精神的にも(気を使わないから)、ラクです。メンテナンスも容易。今年のCAAD Optimoはそうした用途専用に買っても面白そうだなぁ、と思いました。
ボトムブラケットは安定のBSAを採用
キャノンデールのBB(ボトムブラケット)と言えばBB30をはじめとするプレスフィット式の規格を思い浮かべます。しかしこの規格、フレーム個体によっては異音が発生することが多く、一般的にはかなり不評です。筆者もBB30フレームでは異音を経験し、大変苦労した思い出があります。
しかしCAAD Optimo 2021はBBにネジ切り式のBSAタイプを使用。保守性も高く異音に悩まされる確率もぐっと少ないです。これは個人的に大歓迎です。
国内では11万円から
でもお高いんでしょう? いえいえ。CAAD Optimo 2021は、海外ではコンポやホイールの違う4グレード展開なのですが、日本国内ではOptimo 1(Shimano 105仕様)とOptimo 3(同 Sora)の2モデル展開。
Optimo 1だと154,000円。Optimo 3だと110,000円ちょうどです(恐らく税別表示)。海外ではTiagra仕様のOptimo 2やClaris仕様のOptimo 4がありますが、11万円のOptimo 3ならちょっと買ってみようか、と思える値段です。
最初の本格的ロードバイクとしても良いでしょうし、そのまま通勤通学でも気兼ねなく使える1台。また上級者用のスペアバイクとしても良さそうです。
あとOptimo 2021はフォークがコラムまで含めてフルカーボンなのも好印象。公式サイトに重量情報の記載はありませんが、十分に軽量に仕上がっているのではないかと想像します。