Titan LabがZwiftの機能のいくつかをコントロールできるリモコン”Kommander”の発売を開始しました。いつ出てもおかしくない、一体いつになったら出るんだろう… と個人的にも夢想していたアイテムですが、ようやく登場しましたね。果たしてこれはどんな仕組みで、何ができるデバイスでしょうか?
公式 Kommander – Titan Lab
出典 Kommander Review: Zwift Control For Your Handlebars | DC Rainmaker
3月にはステアリング機能にも対応
Kommander(名称はKOM + commanderから来ています)はハンドルバーなどに装着できるZwift対応リモコンで、ラバーバンドとハンドルマウントが付属します。操作ボタンは2つあり、下の画像左側に見えているジャックは将来的な機能拡張のためのものです(現時点では機能していません)。
このリモコンで何が出来るかを海外の著名ブロガーDC Rainmkakerが詳しく紹介しています。それによるとボタンへの機能の割り当ては次のようになっています。
左ボタン | 右ボタン | |||
---|---|---|---|---|
– | フリーライド | ワークアウト | フリーライド | ワークアウト |
短く押す | 左にナビゲート | 強度を下げる(ftp) | 右にナビゲート | 強度を上げる(ftp) |
長押し | カメラビュー変更 | – | ワークアウトセグメントをスキップ | |
2回押し | パワーアップ | – | 方向転換する |
フリーライド時とワークアウト時でボタンの動作が異なるようです。カメラの視点切り替えや途中で左右のルートに入っていったり、Uターンするときにかなり便利ですね。
バッテリーはCR1632で公称駆動時間は1000時間となっています。またIPX7防水対応なので、後述するように屋外でGarminリモコンとして使用する場合でも安心です。
なお対応しているのはPC版とMac版のZwiftのみです。通信はBluetoothで行いますが、現時点ではスマホ・タブレット版やApple TVには非対応となっています。Bluetoothの通信相手はZwiftアプリではなく、PCやMacのBluetooth本体で、そちらとペアリングします。
というのも、このリモコンの正体は簡略版のBluetoothキーボードだからです。
今後はZwiftのステアリングモード(3月13日にも対応予定があるそうです)など様々な機能拡張が期待できます。
また今後約2週間でiOS/Android用のベータ版アプリが登場し、1ヶ月後にはAppStoreでアプリの配布が開始されるとのことです。そのアプリではボタンのカスタマイズなどが出来るとのことなので、将来的にはRide ON!など好みの機能を割り当てられるようになることでしょう。
Garminのリモコン操作にも対応
さらにこのKommanderはDi2ボタンをエミュレートすることでGarminなどのGPSサイコンをある程度コントロールすることができます。
この場合、通信はANT+となり、Bluetooth側は無効化されるので1つのリモコンでZwiftとGarminの両方をコントロールする、といったことはできません。それがやりたい時は2個のKommanderを用意する必要があります。現時点では少なくともGarmin Edge, Wahoo ELEMNT, Hammerhead Karooなどが動作するようです。
このKommanderですが、本記事時点で公式サイトでの価格は$109(カナダドル)または米ドルで$87。しかしDC Rainmaker氏の紹介直後に売り切れてしまったようです。気になる方は公式サイトをまめにチェックしてみてはどうでしょうか。
もし販売が再開された時は、”EARLYADOPTER”というクーポンコードを入力すると20%の割引が適用される場合があるので、試してみて下さい。20%割引なら約7300円程度で買える見込みです。