Bromptonが1月21日に7.45〜8kgの超軽量モデル「T Line」を正式発表して大きい話題になりました(下の記事でお伝えしています)。このT Lineを米国のブロンプトン・ジャンクションで実際に触ってきた方からの報告が海外掲示板にアップされているのでご紹介します。
Bromptonから「T Line One 」と「T Line Urban」が登場:チタン&カーボンで車重7.45kg・体重110kgでも乗れるフラッグシップ【70万円?】
ブロンプトンがチタンフレームの「T Line」を発表しました。一部パーツにカーボンを採用し、マッドガードなしのシングルスピードモデルは7.45kgに仕上がっています。 この投稿をInstagramで見る Brompton Bicycle(@...
出典 T Line field report and I’m not convinced – Reddit
扱いはややデリケートか
スレ主さんは動画と写真(ブロンプトン公式サイトよりも解像度が高く詳細がわかりやすい)とともに次のように印象を共有しています。
- T Lineを見るために今日ブロンプトン・ジャンクションに行ってみました。メッチャ軽かったのですが、現在の構成では5000ドル払おうとは思いませんでした
- 最大の問題はハンドルバーのキャッチがかなり緩いことです。動画でわかるように、揺すると簡単に外れてしまいます。お店の人に聞いてみると、これは普通であり問題はないと言っていました。しかしストラップで巻かないと持ち運びが想像できません
- 次に溶接が気になりました。正直「問題ない」見た目ではあるのですが、5000ドルの自転車なら「問題ない」以上のものを期待したいところです
- 最後に、ハンドルバークランプにある穴。気にならない人もいるかもしれませんが、水が溜まったら錆びるのではないかと心配です
- 実際に買えるお店があったのですが、新車に5000ドルを払わずに済んだので幸せです。同時に、これは本当に軽量で旅したいと思わせるので(所有できないのが)残念です
これに対し次のようなコメントが寄せられています(スレ主さんからの反応も含む)。
- ハンドルバー・キャッチは「緩い」のではなく、配置の問題から外れやすいように見える(ヒンジに近い)
- クランプ部から水が入ってもチタンは錆びないから問題ないだろう
- ブレーキレバーのアングルを変えたりすると問題が発生するかもしれない
- ほとんどの改造(カスタム)がうまく行かないだろうから(カスタムするなら)クリエイティブにならないと行けないだろう。リア三角以外は全部違うものになっている(スレ主さん)
- 13kgのブロンプトンを抱えて日本で旅行したことがあるけれど、T Lineはこの軽さだと別の自転車のようだから天と地のような差が出ると思う(スレ主さん)
読む限り、適当に扱っても滅多に壊れないスチールのブロンプトンよりも若干丁寧な運用が求められそうですね。ステムとフォークを「りんりんバンド(マルトの車輪固定フック)」やストラップで結ぶ必要がありそう。また、良くも悪くも完成度が高まっているので容易な改造を許さない雰囲気です。とはいえブレーキレバーの角度などに幅を持たせられないとしたら若干厳しいですね。
なお「穴」については別スレッドでこんな画像も投稿されています。メインフレームの分割部に大きめの穴があり、水が入ったらイヤだという意見が見られます(私は気になりませんけど!)。
あとヘッドパーツはFSA製であることも驚き。スチールのブロンプトンとは違い、キャッチはステム上部にはなく、ヘッドパーツ上部(普通の自転車でステムに該当する部分)に爪が嵌合する仕組みになっているのがわかります。フロントキャリアブロックの最大荷重は10kgという文字も見えます(これはスチール製モデルと同じ)。あと新型のペダルの質感も良いそうです。