イギリス・ロンドン発のシューズブランドQUOCからSPDクリート対応のレザー・サイクリングブーツ「Chelsea(チェルシー)」が登場しました。アーバンシーンでのカジュアルな利用はもちろん、軽度なオフロードライドまで想定されている、かなりおしゃれ度の高いブーツです。
公式 City Cycling Shoes | QUOC
参考 QUOC Chelsea Boot slip-on clipless cycling shoes for city commuting, gravel & beyond (Bikerumor)
ソールはグラベルタイヤにインスパイア
以下、QUOC Chelsea Cycling Bootの主な仕様です。
- 耐水性のあるSPD対応ブーツで、MTB・ツーリング・カジュアルライド・都市での通勤を想定
- ツートーンのスエードでメンテナンス頻度は少なく済み、手入れも簡単。フロントはワックス加工で足をドライに保つ
- ソールはリサイクル・コルクを注入したラバーで、トレッドパターンはグラベルタイヤにインスパイアされている
- 舗装路からオフロードまで、混合路面での良好なトラクションとグリップを提供
- フロントとバックのリングタブで素早く履ける
- レザー・スエードは抗菌防臭加工
- ヒールには3Mの反射素材ドットがある
- カラーはブラックとブラウンの2種
- 価格は180ポンド(本記事時点で約2.9万円)
- サイズはEU41〜47(初期ロット。その他のサイズは今後拡充予定)
- 現在予約受付中。出荷は5月12日以降
- 日本からも注文可(送料はDHL Expressで22ポンド)
履きこむと馴染むスエード
以下、Bikerumorによる実使用レビューからの抜粋です。
- 極端な軽量さや高い剛性を求めた製品ではなく、ライドでも歩行でもキャンプでも1日中履いていられるようなハッピーな中間を目指している
- オフィスを歩いていると、私が「アーバン・スリッパ」と呼ぶ、外見が似ているMerrell Jungle Mocを思わずにはいられない
- 天然皮革で出来ており、ヒールとタンに相当する部分はより柔らかい
- 踵の深いエラスティック・カットのおかげで足は滑りこませやすい
- 厚めのアッパーと内側のインソールは時間が経つにつれ形が馴染むという
- フラットペダルで乗りたい人向けにトレッドインサートが付属する
- 重量はサイズ43のペアで実測934g、片側467gであった
- 開口部は比較的狭いため、タブを適切に掴んで足を入れる必要があり、超履きやすいスリップオンとは言えないが、履いてしまえば足首から上はかなりタイトというわけではない
- 自転車でそれは問題ではなかったが、町を歩いている時は少しヒールが持ち上がる感じがあった
- QUOCは慣らしの時期に比較的支持力の高いメリノウールソックスの使用を推奨している
- 2週間もするとフィット感はより高まった
- ソールのラグは極端に高くはないが、混合路面で頼りがいのあるグリップを提供する。しかしウェットやマディな場所でのバイク&ハイクでのトラクションは最高とは言えないと思う
- クリート装着部は十分に深く、硬い表面でのノイズも多くはない。それでいてクリート部周囲には十分な広さと良い感じのサポート・トレッドブロックがあり、クランクブラザーズのペダル(スモールでもワイドでも)との相性は良好だった。フラットペダルでも問題ない
ウェット環境での本格的なオフロードでの使用には向かなさそうですが、普段使いと乾いた路面での軽いグラベルライド・軽キャンプなどで活躍しそうなブーツですね。ビジネスカジュアルでの通勤が可能な方にとっても魅力的ではないでしょうか。