ワイヤレス内装2段変速リアハブの「Powershift」システムを手掛けるベルギーのClassifiedがメジャーなホイールブランド7社とパートナーシップを締結したとEurobike 2022で発表しました。米Bicycle Retailer等、海外メディアが報じています。
Classified Powershiftは簡単に言うとフロントディレイラー・チェーンリングの役割をリアハブに内蔵したもの。ハブ側のスマートアクスルは充電式で(フル充電で3〜6ヵ月動作)ハンドル等に装着するリモコンはCR1632電池を使用(少なくとも1年間持続)。見た目は1x・中身は2xという自転車を組めるようになります。2年ほど前から各所で話題を集めています。
出典 Classified works with wheel brands and adds hub-only option
公式 Classified Cycling
ハブ単体販売も
これまでClassifiedのハブ及び変速システム一式は自社製完組ホイールとしてのパッケージ販売しかありませんでしたが、今後は次の7ブランドからこのPowershiftシステムを搭載したホイール(ロード・グラベル・MTB向け)が発売されることになるそうです(フロントホイールは各社のハブ)。
- DT Swiss
- Mavic
- Fast Forward
- Enve
- Reynolds
- Boyd Cycling
- Spinergy
具体的な製品や発売時期・価格等は不明ですが「Mavic Cosmic SL 45 Poweshift版」のようなホイールが今後は流通するわけですね。これに加えてPowefshiftハブキットのパッケージ販売(スマートスルーアクスル・リモコン・カセット)も開始するとのことなので、手組みもできるようになります。勿論Classfiedブランドのホイールセットも継続します。
ちなみにClassifiedのハブでは同社製の専用カセットを使用する必要があります(シマノ・スラム11/12スピードRD対応のカセット11-27から11-34Tまでをラインナップ)。それでもこれらのメジャーなホイールメーカーからClassified Powershiftを組み込んだホイールが出ることで、価格にもよると思いますがシェアは一気に広がりそうですね。
海外メディアを観察していても、1x以外にはありえないけどクロスレシオがまだ十分ではない、と感じているライダーには大きい好感を持って受け止められているようです。価格が下がってきたらロードサイクリストでも1xに移行する人が増えそうですし、そうなるとシマノにとっては脅威になったりするのでしょうか。SRAMが買収に動いたりして…
▼ 過去のClassified関連記事