フレーム・完成車

Cube Nuroad EXはロードバイクに近い感覚のお買い得なグラベルロード

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Cubeのグラベルロード完成車「Nuroad EX」の試乗レビューを英国メディアroad.ccが掲載しています。Cube Nuroadシリーズはコスパが良くておすすめだよ、という意見を海外掲示板でたびたび見かけて気になっていたので、これは良い機会と思って読みこんでみました。

出典 Cube Nuroad EX 2022

ロードバイクに近い感覚の多用途なグラベルバイク

以下、主だったところを抄訳してみました。

  • Cube Nuroad EXはソリッド(丈夫)かつバーサタイル(多用途)で快適なアルミフレームのグラベルバイクだ(6061-T6アルミ。ヘッドチューブは1 1/8″ – 1 1/4″テーパード)
  • Cubeは「Nuroad EXはレースバイク・シクロクロスバイクに着想を得ており、そこにMTBのDNAを少しだけ投入した」ものだと言っている
  • 最高のグラベルバイクの1台ではないかもしれないが、お買い得感は確かにある
  • グラベルや森のトラックを疾走すると、驚くほど軽快で生き生きした感触がある
  • サイズL(57.5cm)で10.32kgと、この価格帯の他のアルミ・グラベルバイクと重量は同じレベルだが、路面の凹凸などは問題なくいなせるし、迅速なターンも可能だ
  • 立ち漕ぎしても、フレームセンターにもヘッドチューブ・フォークにも動きがなく、全体的に張り詰めた印象だ
  • ストックタイヤはWTB Riddler 45mmで、出荷時はチューブドだがチューブレス対応ではある
  • フォークの振動吸収性は良い
  • 典型的なロードバイクよりはリラックスしたジオメトリだが、舗装路でも下ハンでまずまず効率的なライドができる(フレアハンドルの下端はサイズの大きいモデルでC-C 52cm)
  • リアラックはドロップアウトに装着する製品がCubeから提供されている(Acid Carrier Gravel ※専用マッドガードと組み合わせる必要がありそう)
  • フォークにはローライダーマウントがあるが、トップチューブ用マウントはない
  • 最大システム重量(バイク本体・ライダー他全てを含む)は115kgなので、重いライダーにはあまり余裕がないだろう。ちなみにTrek Checkpoint ALRの場合、最大重量は125kg
  • リアタイヤからの泥で汚れやすい位置にシートクランプのボルトがあるのはいただけない。5-6Nmで締めるため、ボルトを舐めないよう調整前は砂や泥を掃除しておきたい
  • サイズはXS-XLまで。筆者が試乗したラージサイズのモデルではシートチューブが73度、ヘッドチューブが72度であり、昨今のMTB寄りのグラベルロードに比べるとかなりロードバイクに近い感覚がある
  • 下ハンでを握れば背中をまあまあ水平に近く保つこともできるが、上ハンポジションでは胸に多くの風を受ける
  • コンポはShimano GRXのミックスで油圧ディスクブレーキがエントリーのRX400、チェーンセットとSTIがミドルレンジのRX600、リアディレイラーがトップエンドのRX812の1×11
  • チェーンリングは40T・カセットは11-42
  • ディスクブレーキはフラットマウント、ローターは前後160mm
  • BBはプレスフィット(Shimano BB-RS500PB, 86mm)
  • ホイールは特に軽量ではないがハブの動きはスムーズで、テスト期間中に振れは見られなかった
  • 推奨タイヤクリアランスは45mm
  • ライバルモデルと比較すると、Specialized Diverge Elite E5 (£2,200)はかなり近い内容だ。アルミフレーム、フルカーボンフォーク、2×10のShimano GRX。クランクセットはより高価なものが付いているが、Cubeは£550安い。
  • Trek Checkpoint ALR 4 (£1,875)は先述のSpecializedに似たスペックだが、50/34チェーンセット・11-34カセットという構成でグラベルというよりはロードに近い

前評判通り、全体的に評価が高いようです。シャキッとキビキビした乗り味なのでしょうかね。また剛性感は少し高そうではありますね。テスターの方はチューブドで試乗されているように見えるので、チューブレスで低圧にすれば固すぎたとしても大きい心配はなさそうにも思えます。

Nuroad EXの英国価格は£1,649、本記事時点での国内価格は税込み¥263,780。お買い得感は確かにありますね。日本国内でもわりと流通している印象を受けます。

ロードバイクがメインの方にとっても大きい違和感なく楽しめるジオメトリになっているように思われます。700x45mmまで使えるので、大径タイヤでオフロードを楽しむのためのサブバイクとしても面白いのではないでしょうか。なおコンポの内容を少し落としたNuroad Proや、2xのNuroad Raceも用意されています。

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マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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