Microshiftが同社初の機械式グラベルコンポーネントを発表しています。カセットは10スピードで1xと2xが用意され、チェーン・BB・ブレーキキャリパー・ローターは含まれません。
主な特徴
以下、Microshift公式サイトの情報から抜粋します。
- 私達の競合他社はトップラインのロード製品を推進しています。それはクールなことだと思います。電動・ワイヤレス・油圧ーー全部良いものです。しかしです。私達は、世界はまだ本当に良いケーブル式のコンポを必要としていると考えます。そこでSwordの登場です。モダンなエルゴノミクス、激坂のためのよりワイドなレンジのカセット、メンテナンスと調整しやすい完全にメカニカルなデザイン
- 1xと2xが用意される
- 1×10: アドベンチャー・バイクパッキング・荒っぽい日々に
- 2×10: ファストグラベル・グループライド・長時間乗る日々に
- 1xのチェーンリングは40Tと42T、カセットは11-48が用意される
- 2xのチェーンリングは48/31と46/29、カセットは11-38が用意される
- カセットは両者ともアロイ(スパイダーとコグ)とスチールの2タイプが用意される
- フード外側のカーブは丸められており、手に角が当たらない。45度フレアでも0度フレアでも良好なエルゴノミクス。フードはテクスチャー加工でソリッドなグリップ
- 1x用の左レバーはブレーキのみ版とドロッパーポスト対応版がある
- ブレーキレバーのピボットポイントは高い位置にあるため、よりテコを効かせてリーチも削減。通常のロードレバーよりわずかに多くケーブルを引けるようにもしており、少しだけ多くのブレーキングパワーを引き出せる
- フロントディレイラーのケーブルは3mmヘックスボルトで調整可
- リアディレイラーのバレルアジャスターはオービタル(軌道的)形状で、どの方向にも15度回転するため、最も抵抗が少ない位置でのケーブルハウジングが可能となる
- クラッチのエンゲージメントは瞬時で静か
- 1xと2xのリアディレイラーの違いはケージのみ。別売りの交換用ケージを入手すると入れ替えられる。ケージの取り付けは3本のボルトのみ
- チェーンリングのBCDは大ブランド製品同様、非対称110/80mmなので好きなアフターマーケットリングを使うこともできる
価格情報
以下は英Bikeradarが掲載している米国での価格情報です。
- 2x用左シフター: $94.99
- 左用ドロッパーポスト対応ブレーキレバー: $64.99
- 1x用左ブレーキレバー: $64.99
- 2×10 シフターのペア: $189.99
- 1×10 シフターのペア: $159.99
- リアディレイラーは1x/2xともに: $79.99
- フロントディレイラー: $28.99
- H-Series 11-38t カセット: $44.99
- G-Series 11-38t スパイダー付きカセット: $69.99
- X H-Series 11-48t カセット: $44.99
- X G-Series 11-48t スパイダー付きカセット: $64.99
- クランクセット全種類:$114.99
その他詳細情報
Bikeradarによると、対応チェーンはカンパニョーロを除く大部分の10スピードに対応し、KMC X10を推奨しているとのことです。また、いまのところ油圧ディスクブレーキ版はありません。ケーブルをハンドルに這わせられるようになっているのは良いですね。ケーブルの引き量はAdvent Xと同じだそうです(互換性あり。しかしシマノとは非互換)。
Microshiftはコンプレッションレス・ハウジングと2ピストン・キャリパーの使用を推奨しているそうです。2xのフロントディレイラーは最小46T・最大52Tまで対応(しかし2xクランクはSwordのFDと組み合わせる必要あり。ジャンプが大きいため)。FDは142mmリア・スルーアクスルの場合、700×48に対応できるクリアランスあり。クランクスピンドルはシマノ同様24mm。クランク長は165, 170, 172.5, 175mmをラインナップ。
1×10(ドロッパーポスト非対応)で軽量なカセットを選んだ場合、合計で$419.96。本記事時点のレートで6.1万円ほどですね。これは売れるでしょうね!