ツール・ド・フランス2020まで残すところあと3日。8月29日に南仏ニースを出発、全21ステージのレースがはじまります。しかしこのコロナ禍の中でレースは無事に最後まで開催できるのか? どんなトラブルや思わぬ展開が考えられるのか? 観戦するファンたちは大丈夫だろうか? 海外掲示板のスレッドで様々な予想が語られているので紹介します。
出典 2020 Tour de France Bold Predictions Thread
抜き打ちコロナ検査はある?
なお今年のツールではチームから(選手以外にスタッフを含む)コロナ陽性者が2名出た時点でチーム全体が退場となります。厳しいルールです。
- 最初の休息日にコロナが蔓延しツールはキャンセルされるだろう
- 少なくとも4つか5つのステージはキャンセルされる
- ファンが同じひとつの場所に集まりすぎるためステージの1つが中止されることになる
- 2ストライク制はフランスのチームには適用されない
- 複数のチームがレースから排除されないよう、2件目のCovid-19陽性を隠蔽しようとする
- ツールは途中でキャンセルされ、フランス人選手がその時点でイエロージャージを着ていない限り優勝者は発表されない
- 2ストライク制でアウトになるチームが続出するため、そのルールは撤回されるかツール史上最大のドラマを引き起こす
- 抜き打ちCovidテストが実施され、新しいドーピングスキャンダルのようなものになるだろう。ステージ勝者3人のうち1人は失格扱いすべきだったチームの所属になる
- プロトン全体が第1週にコロナに感染するものの、希望者はレースを継続できる、という合意が生まれる。ツールは全員にとってステージをフィニッシュするためだけのデスマッチと化す。誰もが文字通りの骨と皮で免疫力が落ちているため、スプリンターだけが第2週を生き延びられる。山岳ステージいちばん速くバイクを押して登れたスプリンターの勝ちとなる
- プリュドムは第8ステージの結果をもってツールの終了を宣言し、第9日にチャンプ・ステージが開催される。トニー・マルティンまたはティム・デクレルクが8日間連続でプロントを牽いた後、間違って優勝してしまう。ナイロ・キンタナはグリーンジャージ
- チームで爆発的観戦が起こることはほとんどないだろうが、かわりにあるステージがスーパースプレッダー・イベントとなりファンにクラスターが発生。政府はレースを継続させるべきか否かを検討する
- パリ・ステージはパリからZwiftへと移動される
だいぶ悲観的な予想が多いですが、例年でさえレース中に免疫力の低下で風邪を引いて発熱したり、口内炎に苦しむような選手が出るツール。コロナの感染・発症者ゼロ、というわけには恐らく行かないとは思いますが、無事にシャンゼリゼ・ステージが見られることを祈るばかりです。
ポディウムガールのいないツール
なお今年のツールでは表彰式にポディウム・ガールは登場せず、かわりにホストとホステス(お店のお姉さんではない)がジャージやトロフィーを授与することになっています。これはASOによるセクシズム(性差別主義)をなすくための取り組みですが、新型コロナの影響でステージ上でのビズー(頬へのキス)は今後永久に見られないものになるのかもしれません。
ツール・ド・フランス2020はAmazonのPrime Video JSPORTS チャンネルでも簡単に視聴できます(初回30日無料体験あり)。今年はとにかく見逃せないツールになるでしょう。