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Zwiftのここがダメ!海外ユーザーによる改善要望を集めてみた

インドアサイクリング、バーチャルサイクリングといえば誰もが真っ先に思い浮かべるのがZwift。類似サービスの中ではユーザーベースは世界最大、UCIともパートナーシップを結び公式レースも開催されるようになり、先日はステアリング機能の実装、フランスとパリという新しいワールドを追加するなど機能追加にも積極的です。

France in Zwift

フランスのCASSE-PATTESから (画像:などかずさん)

しかしそんなZwiftにも欠点がないわけではなく、海外掲示板で様々な改善要望が挙げられています。

出典 I love using Zwift but …. It can’t just be me that thinks the user interface needs some serious work

ここがダメだよZwift!(でも使うけど!)

主だった不満の声、改善要望を紹介します。

6年経っても未だにライドの途中でメインメニューに戻れないのが理解できない、ライドを保存してプログラムを閉じない限り!

これは私もずっと感じてきました。今年の1月にZwiftがこれを改善する予定はあったらしいのですが、ユーザー数が急速に増えつつある中でこの変更をしたくない、という理由からペンディングになったと聞いています。技術的には難しくはないと思うので、参加者に途中で次々とルートを変更されるとあまりよろしくない結果になる、という判断があるのかなとも思います。

同じ名前でカテゴリー違いの複数のレースがある時(Tour de Zwift 第Xステージなど)、全部サイドに表示されはするけれど説明が表示されないから自分がどのイベントを選んだかわからない

これも同感です。私も先日のTour de Zwiftではどれを選べば良いのかわからず、出走が遅れてしまいました。これは是非とも改善してほしいところです。イベントを選び直すのも一苦労です。

「デバイスの接続」画面で「OK」をクリックした後にタイムラグがある。それで2回クリックしてしまうんだけれど、セッティングを確認せずにメインページの「RIDE」を押したことになってしまってしまう。その結果が好みではない時は最初からやり直し!

これもあるあるです。「OK」を押してもすぐに反応してくれないんですよね。いまのところおとなしく3〜4秒末のが吉です。

Mac版のZwiftではシングルクリックが効かないボタンがあって、ダブルクリックしないといけない時がある。毎回というわけじゃないけど!

私もMacですがこれもよく経験します。

それは私にもいつも起きています。特にWindowsデバイスのタッチスクリーンで(サーフェス)。あとタッチスクリーンでボタンを押しても反応しないからもう一度押してしまう

どうやらMacだけではなくWindowsでもボタンの反応が悪いようです。

自分が参加登録したイベントのカレンダーを見られないのは困る。月曜から金曜までスケジュールを入れておいても次のイベントしか確認できない。トレーニングプランを使っている時はライドの日を表示してくれるがその日になるまで時刻は表示されない

ユーザーインターフェースからアートワークからカスタマイズまで全体がひどいものだ。1990年代後半の代物だ。

しかしその上で言うと、俺達は全員Zwiftを使い続けるだろう。Zwiftは革命的であり、彼らはそのことを知っている。だから彼らはうまくやり過ごせている

Zwiftは4K解像度で使うとかなり素晴らしい体験を得られるようですが、4K・高フレームレートでないユーザーでも確かにもう少しグラフィックが改善されたら良い気もします。個人的には「ひどい」とまでは思いませんが、オンラインゲームで目の肥えたユーザーからは辛口意見が目立ちます。

ちなみに4KのZwiftはこんな感じです。すごいので是非見て下さい。Full HDにダウンサンプリングしても違いは歴然です。

関連記事:ゲーミングPCを買って4K解像度でZWIFTしたら、幸せになれるの?

大部分のユーザーベースが低スペックマシン(スマホ、iPad、ガラクタのような仕事用ラップトップ)でZwiftをやっているからグラフィックを改善することに興味がないように見える

Zwiftのメインのユーザー層はトレーニング志向でしょうし、トレーニングが目的なら「ある程度退屈しない」映像で満足できる、という人も多いのかもしれません。エンターテイメント性を重視するユーザーが少数である場合、グラフィックが大幅に改善されることはないのかもしれません。

いまライドを終えたばかりだけれど、どのくらいの長さのルートだったのか忘れた。ルートをどこまで走ったのか確認する機能はないんだよね? これはあって然るべきものだと思う、まだこの機能がないのは理解に苦しむ

これも完全に同感です。パンくず的な簡易なものでも構わないので、画面上にコース全体の奇跡と自分が現在いる位置を点で表示してくれたら本当にありがたいところ。Alpe du Zwiftでは一部表示されますが、平地でも是非。

(複数ユーザーで使う時)システムからログアウトせずにユーザーアカウントを切り替えられるようにすべきだ(Netflexのように)。

家族でZwiftをやっているユーザーには必要な機能ですよね。アカウントを切り替えるとメイン画面に戻って新たにワールドを選択できるようになると良いですね。

Zwiftのこれらの点が不満なのでRGT(Road Grand Tours)をやることが多くなった、という声も見かけました。Zwiftの牙城が崩れることは当分はないと思いますが、ユーザー離れの兆候は確実に見えるので少しづつで良いので使い勝手が改善されることを期待したいところです。

関連記事:「Road Grand Tours」がいつの間にかバージョンアップしていたので、さっそく遊んでみた。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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