海外掲示板で見かけたやや雑多な議論ですが、面白い内容が含まれていたのでご紹介します。スレ主さんは「レースに出ているのですが、タイヤの交換タイミングがわからなくて… レース用タイヤって寿命まで使い切るものなのですか?」という主旨の質問を投稿していました。
おバカな質問かもしれませんが、例えばクリテリウム・レースに出ているとします。私が使っている(コンチネンタルの)GP5000はまだ「使える」のです。前後輪とも、摩耗インジケーターがまだ見えていますから。
しかしリアはかなり摩耗しています。たぶん寿命に近いかもしれません。みなさんはこのように摩耗したタイヤでもレースを走りますか? それともレース用ホイールでは、より新しいタイヤを使いますか? 特にクリテリウムでのコーナリング性能のことを考えているのですが…
出典 Do you use racing tires until their end?
そのタイヤを捨てる前に…
様々なレスが寄せられているのですが、やや脱線した内容を含む次のコメントが注目を浴びていました。
GP5000についてですが、私はアウターレイヤーの最初のパッチが剥がれてきたら交換していますよ。これは摩耗インジケーターよりずっと上のほうです。
あと、単にタイヤを交換する、というのはやめなさい。ドリフトして、スライドして破壊しなさい。とても楽しいし、自分が使っているタイヤの限界を学ぶ良いトレーニングになります。でもインナーチューブを破裂させないように気をつけて下さい
これにはこんなコメントが。
- 風変わりだけど実践的なトレーニング情報だね
- うん、なぜ今まで考えたことがなかったのだろう、タイヤはもう終わっているのだから楽しんだっていいわけだ
- これは本当に良いアイデアだと思う
- MTB乗りは何十年前からやっているよ
本題に沿った他のコメントもあわせてピックアップしてみます。
- 私は真面目に考えたことはないな。擦り切れてしまうまで乗ります。もしタイヤがあまりにも角張ってきたら心配しても良いと思うけど、そこまでグリップに影響するかどうかはわからないな
- 四角くなってくるまで乗る
- 私は3ヶ月おきくらいにリアは交換しています。3000マイル(4828km)くらいですかね。性能が理由ではなく、パンクのリスクが上がりますし、路傍で奮闘したくもないですから。レースには普段と同じタイヤとホイールで出ています
- 年間のレース予算から、毎年新しいタイヤを2本買います。そして去年使っていた2本を練習用に回します
- 大抵は、完全に摩耗する前にひどいパンクをして捨てないといけなくなる
- 乾いて砕けていたりとか、割れてもいなくて、空気もちゃんと保てて摩耗インジケーターが残っているなら乗り続けて、レースシーズンごとに交換している
- 私の経験では、GP5000はインジケーターに影響が出る前に擦り切れます(丸くなるのではなく平たくなる)。この角張ったヘンなタイヤに乗っているとスキッドしやすくなったり、ターンが危険になります。これがあってもGP5000はお気に入りなんですけどね
- 最近はGP5000をずっと使っていますが、いつも表面のトレッドが終わる前にサイドウォールやケーシングが終わってしまって交換しています(このコメントの投稿者による写真)
- 大事なレースでタイヤが「かなり擦り切れて」いるなら、交換すると思います。そうでなければそのままレースに出ます
- 5000〜6000kmで交換しています。寿命が短いように思えるかもしれませんが、ハードなブレーキングをせざるをえない状況がよくあるからです
- 最近の経験から言わせてもらうと、もしタイヤを眺めて交換したほうが良いのだろうかと思ったのなら、たぶんそうしたほうが良いですよ。私のお気入りのレースタイヤが寿命に近付いていたのですが、あと1回はレースで使えるだろうと思ったのです。結果、3回パンクしてDNFしました
確かに寿命が来てしまったタイヤ、そろそろ来そうなタイヤでグリップの限界を体感する、というのは良い訓練になりそうです。ただ当然ながら危険を伴うので、隔離された場所で、必要な安全対策を講じた上で行うべき内容ではあるでしょう。バーストパンクさせてしまうと大変危険です。
他のコメントでは、Continental GP5000の摩耗インジケーターはあまり当てにならないという意見が多く、参考になりました。あの小さい穴が見えなくなる前に、サイドウォールがほつれてきたりするようです。インジケーターに頼らず、まめに観察して状態チェックしたほうが良いですね。