Wahoo Kickr(2018年モデル)の調子が悪くなったという方が、Wahooに相談したところ修理は不可能である、と言われてガッカリした。5年・約1.5万kmが寿命だとしたら、ちょっと高い買物ではないですか、皆さんどう思いますか、と海外掲示板で意見を募っていました。以下、抄訳でご紹介します。
私のKickr 2018は修理不能です。どうやらラチェットリング(それが何なのか知りませんが)が壊れてしまい、これを修理しようとするYouTube動画がいくつかありますが、うまく行かない人が多いようです(ツールを3Dプリントする必要があります)。
WahooはもうV3やそれ以降のKickrをサポートしていないため、新型を買うのを推薦されます。私のKickrを修理する方法はありません。新型を少し割り引いてくれないかと頼んでみましたが、カスタマーサポートの返事はノーでした。なんとか少しでも割引をもらえないかと思い、BBB(商業改善協会)に苦情を申し立てました。あまり期待していなかったのですが、新しいV6が10%OFFにでもなればと思ったのです。Stravaによると5年・9000マイル(約14,500km)の使用です。
Wahoo本部の返答は「そのKICKRに申し立てられた苦情は、5年間の定期的な使用による合理的な摩耗の結果です」というものでした。
出典 Wahoo HQ response to my KICKR dying.
以下、寄せられたコメントから目立ったものをピックアップ(抄訳)。
- あなたの投稿を読んで、Wahoo Kickrは買わないことに決めました。もうすぐ買おうと思っていたのですが。保証期間が短いことや、新型の割引がないことは理解しますが、よく知られた問題を解決するための交換用部品を売らないのは、1000ドル以上の機械製品としてはバカげています(120いいね)
- (上の人に)同感です。これが5年で壊れるのはまあわかるのですが、5年後に修理不能になるのは納得できません(82いいね)
- (他の方々の)保証期間についてのコメントは的外れのように見えます。私は基本的な設計図や交換用部品を提供しない会社の高価な製品を買うのは拒否します。5年経つ製品を無料で修理してもらえるとは期待しませんが、発表後数年経っても修理できることは期待します(62いいね)
- 私は2019年にKickrを買いましたが、先月壊れた時にWahooは新しいユニットを$250で送ってくれました(17いいね)
- 私の2020 Kickr Coreがちょうど壊れたのですが、無料で交換すると言われました(7いいね)
スレ主さんが経験した不具合は、カセットが特定のコグでのみ、アクスルが曲がったように思えるほどグラグラしてひどい音を立てる、というものだったらしく、他の方のコメントをあわせるとフライホイールのバランスが狂ったことと関係があるようにも思えます。
Wahoo Kickrシリーズは細かい不具合が多く報告されてはきたものの、これまでWahooのカスタマーサポートはほぼ問答無用で新品に交換してくれるなどの対応で評価が高かったのですが、スレ主さんのようなケースもあるようですね。しかし他に紹介したコメントにもあるように、良い対応を受けている方もまだまだいるようには見えます。
メカニカル部品が5年で消耗するのは確かにこの製品の特性を考えると何ら不思議なところはないと思いますが、既知の問題であり、それを解決するためのパーツをもう売らない、というのはWahooらしくないかな? という気はしました。日本だと家電製品の部品保有年数が大体7年だった気がします。国やジャンルによって事情が違うのでしょうね。
ちなみに私が使用しているWahoo KICKRも2018年型ですが、まだ使えています。不具合が出ない時は(むかしノイズが出て自分で修理したことがあります)、使っていて満足感のある良い製品だと思います。