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フレーム・完成車

グラベル完成車スペック対決 JAMIS RENEGADE EXPAT PURPLE LTD vs. FUJI JARI 2.3

グラベルロードのエントリーモデルをいろいろ眺めているうちに2台のモデルが気になりました。JAMIS RENEGADE EXPATとFUJI JARI 2.3の2モデルです。この2つ、スペックも価格帯もよく似ていて完全に競合製品です。

これは初心者の方はどちらを選んだらいいのか悩むでしょう。というわけでこの記事で私も一緒に悩んでみることにします。

JAMIS RENEGADE EXPAT

スペックはあとで詳しく見ますが、JAMIS RENEGADE EXPAT PURPLE LTDはこういうお姿。多分日本限定のモデルです。

しかし”RENEGADE EXPAT”(レネゲイド・イクスパット)ってすごい名前です。いろんな訳し方があると思いますが大きい意味としては「何かの掟に背いて外国に追いやられてしまった人」みたいな感じでしょうか。

もう俺は普通のロードバイクで毎回同じアスファルトのサイクリングロードを走るのはイヤだ! 旅に出てやる! と、そんなことをふと考えてしまったあなたのために用意された自転車です。

FUJI JARI 2.3

続いてFUJI JARI 2.3を見てみましょう。こんな外観です。まぁ上のRENEGADE EXPATとよく似ています。ボトルケージもフレームに3つ付けられて、あと上のRENEGADEもそうなのですがフォークにもボトル用のダボ穴があります。

名前の”JARI”ですがこれは日本語の「砂利」から来ているので有名ですね。いい名前だなと思います。意味もいいし、響きもいいと思います。

スペック対決

それではこの2台のスペックを比較してみたいと思います。すべての項目を比べるのはバカらしいので個人的に気になったところだけ表にしてみました。こうやって見ると「こっちだっ!!」と簡単には言えない特徴を持っているのがわかります。

JAMIS RENEGADE EXPAT PURPLE LTD FUJI JARI 2.3
フレーム Reynolds 520 Reynolds 520
フォーク カーボン クロモリ
メインコンポ Shimano Claris
(16 speed)
Shimano Sora/Alivio
(18speed)
ギア 50/34T, 11-34T 44/28T, 12-36T
ブレーキ TRP Spyre mechanical Tektro Mira mechanical
ホイール WTB ST i23 TCS 2.0
(12mm front/ QR rear)
WTB SX19
(QR)
タイヤ X Plor MSO Tubeless
650 x 36c (44-48)
700 x 36c (51-61)
Panaracer Gravelking SK
(700 x 38c)
重量 11kg 12.9kg
価格 ¥125,000
(税別)
¥120,000
(税別)
備考 44, 48サイズは650Bホイール

まずJAMIS RENEGADE EXPATはフォークがカーボンです。そのせいもあるのか完成車重量11kg。FUJI JARI 2.3は12.9kgと重量級です。こっちはフォークがクロモリというせいもあると思いますが、ホイールもきっと鉄下駄。そしてこのリムはクリンチャー用なので(※自己責任でチューブレス化に成功している人もいる)タイヤはチューブド。

重さから言ったらRENEGADE EXPATが勝ち。もちろん、本当は勝ち負けとかありません。重量がすべてでもありません。ただ最近私もグラベルロードに乗るようになって思ったのは、

グラベルと言えどやはり軽量な車体に越したことはない

ということです。

RENEGADE EXPATは頑張ればアンダー10kgに落とせると思いますがJARI 2.3を2.9kgダイエットさせるには相当お金かかると思います。

ちょっとずついいパーツに換えていって軽量化するのも楽しい趣味ですけどね!

しかしJARI 2.3は駆動系で勝っています。8 speed ClarisのRENEGADE EXPATに対して9 speedのSoraです。ここで下剋上。なおギア比についてはRENEGADE EXPATのほうが高速走行も視野に入れている感じですね。

ハブはRENEGADE EXPATがフロント12mmスルーアクスル、リアがクイックリリースで廉価版のグラベルによくあるスペックです。対するJARI 2.3は両方ともクイックリリース。

ただホイールをグレードアップしても最近の完組はほとんどがアダプターでQRにもスルーアクスルにも対応できるのでここはあまり気にしなくても良いかも。

RENEGADE EXPATはフレームサイズ44, 48の場合は650Bのホイールになるそうです。これは面白いですね。グラベルロードは700Cより650Bで走ったほうが面白いよ! という話も最近よく耳にします。

ブレーキはどちらもメカニカルディスクですがRENEGADE EXPATのほうがグレードの高いTektro TRP Spyreがついています。ほら、JARI 2.3は変速系で勝ってるのにブレーキはこちらの勝ち。

と、こんなふうに細かいパーツのスペックだけを眺めていても決め手にはなりません。

あ、そうだ、RENEGADE EXPATのホイールはチューブレス対応なのですぐにいいホイールに交換せずともこれでもしばらくは十分楽しめるでしょう。あとフロントだけとはいえスルーアクスルの乗り味を試せるのも魅力的です。

個人的にはオールスチールのJARI 2.3も魅力的なのですが、それを買うとしたらかなりの改造前提、というかパーツは全交換になりそうな勢いです。見た目はどちらも好み。

さあお前だったらどっちを買うんだ

ホントに悩むんですけど、買ってすぐ、あまりいじらずにかなり楽しめそうだ、という意味ではJAMIS RENEGADE EXPATを選ぶかな… JARIを買うならもう少し高いモデルを選ぶかもしれません。見た目はJARIすごくカッコいいと思います。

ジオメトリには触れませんでしたが、数字を見るとRENEGADE EXPATはJARI 2.3よりもBBドロップが大きい(サイズ51以上での比較)。ホイールベースはJARI 2.3のほうがやや長い。

BBドロップもホイールベースもどちらも「安定感」に関係のあるパラメーターですが、この2モデルの安定感はどちらも同じような感じかもしれません(乗ってみないとわからない)。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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