CampagnoloがChorus 12 speedを発表。海外の反応とカンパの未来は…

カンパニョーロがChorus 12 speedを発表しました。road.ccが詳細を伝えています(Campagnolo Chorus 12 speed groupset launched, with lower price points and smaller chainring and cassette options)。

カンパもついにグラベルロードを意識か

同サイトの紹介によると目玉は48/32チェーンセットと11/34カセットの存在。カンパニョーロもついにグラベルロードを意識しはじめたようです。フロントディレイラーも太いタイヤが干渉しにくいデザインになっているとのこと。

以下、主要な情報を箇条書きでまとめます。

  • 目玉は48/32チェーンセットと11-34カセット
  • 油圧ディスクバージョンとリムブレーキバージョンが用意される
  • EPSは今のところない
  • 外観は12 speed機械式スーパーレコードやレコードに近い
  • カセットは11-34, 11-29, 11-32の3種類
  • チェーンセットは48/32, 50/34, 52/36の3種類
  • クランク長は165mm, 170mm, 172.5mm, 175mmの4種類
  • クランクはウルトラトルク・アクスルでベアリングは非セラミック、紫外線カットレジン
  • フロントディレイラーはスチールとアルミニウム製
  • リアディレイラーはアッパーケージがテクノポリマーとカーボンのミックス、ロワーケージがアロイ製。プーリーは大径12T。3D Embrace technology対応
  • ディスクブレーキにはフロント140mmローターが追加される
  • シフトレバーは一気5段下げ・3段上げが可能。ディスクブレーキ版レバーはリム版レバーより全長が8mm長い。リーチ調整は可能だがモジュレーション調整は非対応
  • リムブレーキ版コンポの重量は2333g(構成詳細は不明)
  • ディスクブレーキ版コンポ重量は2631g(構成詳細は不明)
  • リムブレーキ版の英国定価: £1,120
  • ディスクブレーキ版の英国定価: £1,597
  • 販売は2019年7月を予定
  • 海外での反応

    カンパニョーロのInstagram公式アカウント、road.ccの記事に寄せられている読者コメントの中からいくつか紹介します。

    • 美しい!
    • 完璧なグラベルコンポだ
    • カッコいいよ。いつか自分のグラベルバイクを12speedにアップグレードする未来が見える
    • Ultegra 12speedを待て。そっちのほうが安い
    • 11speedのChorusよりも重い。200グラム以上重い
    • シルバーバージョンを出す予定はないの? ほんとにお願いします
    • 私からするとカンパのレコードがシマノの105相当だよ
    • カンパニョーロにはもう技術革新はない。カンパのディスクブレーキはマグラ製で、アルテグラ・ディスクと比べればガラクタだ。長い下りで熱を持つし片方のパッドがいつもローターにくっつくんだ
    • 上のコメントはナンセンスだ。カンパのディスクブレーキ搭載バイクを2台持っているけど本当に素晴らしい製品だよ

    特に興味深かったのはこの長文コメントでした。

    カンパ組み、シマノ組みのバイクどちらも何台も持っているけれど少しづつカンパニョーロ製品からは離れつつある。

    なぜか? カンパは美しい製品をデザインしてきたが、高価だし、ほとんど意図的にそうしているんじゃないかと思えるほど維持するのが難しい。メンテナンスの面だけでなく、仕様が理不尽に変更されてその結果これとあれの組み合わせが動作しない、という点でも。

    カンパニョーロ・パーツをメンテナンスするために必要なツールにはかなりのお金を注ぎ込んできた、パワートルク・クランクのベアリング・プーラー等々。

    シマノのクランクを外すにはどうすればいいかって? ボルトを2本ゆるめるだけなんだ…

    シマノ製品にある美しさはそのシンプルさで、単純にうまく動作する、スムーズに動作するという事実だ。カンパ製品はお金と時間がある陶器仕上げ職人のためのコンポーネントなんだ。

    カンパニョーロが向かおうとしている未来

    CampagnoloがChorus 12 speedを発表。海外の反応とカンパの未来は…

    Campagnolo Record 10s Titanium

    いろいろなコメントを読んでいて思うのは、時代が求めているのは効率的で、軽量で、パワフルで、機敏で、そして安価な製品なんだなぁ、ということです。そしてそういう価値観においてカンパニョーロがシマノやSRAMに勝てるわけがありません。

    カンパニョーロ・ブレーキのあのリニアで独特なモジュレーション(効き方)や、メンテナンス時に必要になるあの理不尽な価格の専用工具類。手間暇かけてセットアップしたぶん増していく愛着。そういうものは現代人のニーズとは少しずれているのでしょう。

    それでもカンパニョーロがたとえ不合理で扱いにくいものであっても何か突出したところのあるとんがった製品、イノベーション溢れるプロダクトを出してくればファンは付いてくるとは思うのですが、最近そういう革新もありません。12 speedもEPSももはや最新の何かではありません。

    果たしてカンパニョーロはいまどんなビジョンを持っているのか。どんな未来に向かっていこうとしているのか。いまひとつよく見えてこない感じはします。何かに向けて準備中なのか。それとも考えるのをやめてしまったのか。

    でもChorus 12 speedはちょっとだけカッコいいと思いました。全体的に落ち着いた外観で白地のCHORUSというロゴ以外に文字がなく、スチールバイクでも似合うかもしれません。

    久しぶりにカンパで何か組んでみようかな…