フレーム・完成車

LOOK675 Light 見た目だけで選んだら、こうなった

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私は自転車乗りとして「他のレビュアーさんにもCBN読者諸氏にも、絶対にひけをとらない」と自信を持って断言できることが3つあります。

LOOK675 Light

それは「①脚力の圧倒的な貧弱さ」と、「②知識や経験の絶望的な無さ」。そして「③自転車に対する感性のおそるべき鈍さ」です。

つまり「自転車乗りとしてのダメさ加減」で、私は皆さんの追随を一切許しません。圧倒的な差を付けてトップを独走し、大差をつけてゴールラインを通過できると常々確信しております。あ、ちょっと涙拭きますね。

そんなわけで本記事にフレーム選びに関する有用な情報などは、一切書かれておりません。いつもいつも大変恐縮ですが、ブラウザをそっと閉じていただけますと幸いでございます。

無能自転車乗りが持つ、唯一の選択基準とは?

さてさて「自転車について無知、かつ鈍感すぎる」そんな無能な自転車乗りであるところの自分が、買い替えに際してどんな基準でフレームを選べるでしょうか?

LOOK675 Light

そもそもフレームを変えたところで、乗り味の違いなんてさっっっっっっっっっぱりわかりません。豚に真珠、猫に小判、馬の耳に念仏もいいところです。

そうなると、必然的に選択基準は「見た目」。ナウなヤングのトレンディな流行語で言うところの、「インスタ映え(はぁと)」だけに絞られます。

思い起こせば10年前に初めてロードバイクを買ったときも、KUOTA KHARMA(2008)のフロントフォークやシートステーの芸術的な造形に脳髄を直撃されたのが決め手だったんですよね 。

LOOK675 Light

そう「自転車について深く考えることができないから、見た目だけで選ぶ」というのは、その頃から一切全く微塵もブレることなく変わらない、一貫したポリシーなのです!キリッ!!(「1ナノも成長してないだけじゃねーか!」というツッコミは、厳にご容赦いただきますよう存じます)

開発陣すら「見た目最優先」を断言?

そんな浅はかにも程がある「見た目だけ」の自転車選びをしたときに、唯一無二の選択肢となったのが、このLOOK675でした。

なにしろLOOKの開発者だって、こう断言しちゃってますよ?

我々は、スタイリッシュな外観は高級ロードバイクにとって重要な要素だと考えています。

「安井行生のロードバイク徹底評論 第4回 LOOK 675 vol.3」
ルック社のプロダクトマネージャー、フレデリック・キャロン氏との質疑応答より

…えーっと、これって要するに「見た目最優先で作ったら、こんなデザインになっちゃったー。許して。てへぺろ」ってことですよね? こいつら…本当に見た目のためだけにこんなデザインのロードバイクを作って、市販にまでこぎつけちゃったのか。そりゃあ選択肢としてはアリだろうが、選ぶなよ…。

LOOK675 Light

開発陣すら「見た目最優先(超意訳)」とか、イっちゃったことを言っている、まさかの開発コンセプトでデザインされたLOOK675。「見た目だけを基準にした自転車選び」の、まさに最適解というほかないでしょう。

ヘンテコデザインは見続けると麻薬になる

そんなLOOK675の特徴は、もう言わずもがな。トップチューブとステムを一直線上に配置してしまうという「普通のロードバイク」の文法からガッツリ逸脱したデザイン。どうして…どうしてこうなった…?

ツッコミどころ満載。突飛で、風変わりで、型破りで、奇想天外で、変態的ですらある。控えめに言って、どうかしちゃってます(注:褒めています)。やばい草でもキメながら、デザイン決めたんじゃないですか?(注:褒めています) 発想しても量産はしないだろ、こんなの!というレベルに思えます(注:褒めてますってば)。

…ただ、それだけに「ほかにない」んですよね。

WEBのニュースで初見のときには「いくらなんでもヘンテコすぎる!!」という感想しかありませんでしたが、ツーリング中に実車を見かける機会がありました。

うわー、本当にトップチューブとステムが一直線になってるよ…。ありえねー…。

LOOK675 Light

と思っていたのですが、いつの間にか

「これはない…」⇒「これしかない…」

と、脳内の感覚が変換されてしまっていました。知ってます。こうなってしまうと、後戻りできない状態なんですよね。ほかのデザインのフレームでは、もう絶対に満足できない。コレは麻薬や…アカンやつや…。

LOOK675 Light

そもそも、昨今の超高性能エアロロードって「メーカーロゴ以外ほぼ同じなんじゃ?」というぐらい、デザインが似通っているように思えてなりません。シルエットクイズをしたら、誰も正解できないんじゃないでしょうか。

そんな中、間違えようのない変態的な、もとい個性的なデザインで異彩を放ちまくるLOOK675。上位グレードの795にも引き継がれたLOOKの次世代デザインは、この675から始まるのですね。

LOOK675 Light

と、思ったら!! 2019年モデルのラインナップから、675消えてるじゃん!!!! 発売からわずか数年なのに、アッと言う間にディスコンじゃないですかー!!!!

…もしかして、これって公式に「やらかしたモデル」の烙印を押されちゃったってことですか?

いいところと残念なところ

いいところ

いいところは、見た目。普通と違うオーラを出しまくる、変態デザイン。どれだけ高性能でパフォーマンスの高いバイクと比べても、デザインの独自性「だけ」は揺るぎません。

LOOK675 Light

ツーリング中に写真を撮ったりしていると「凄いですねー」と、声をかけられること多数。ただ、声をかけられたときの皆さんの表情、明らかに嘲笑が入ってるんですけど!?(謎の被害妄想)

また、特筆すべき点として、これだけ独自性の高いデザインでありながら、各部のパーツは汎用品が使えるたいへん良心的な設計がされていることが挙げられます。たとえばシートポスト。Φ27.2mmの、ごくごく一般的なシートポストを使用できます。またハンドルも、普通に汎用品が使用可能です。なので、シートポストやハンドルは選び放題です。

残念なところ

シートクランプは、思いっきり独自デザインの専用品です。一度ネジを破断させてしまって買い換えたら、入荷まで1カ月以上待たされました。そのうえ汎用品なら1,000円出さずに買えるシートクランプに、軽く5,000円以上がFLY AWAY!うわああ!!俺の樋口(執筆当時)があああー!!!

LOOK675 Light

それと、ハンドルは汎用品から選び放題ですが、ステムが専用品なのでポジション変更の難易度がムチャクチャ高いです(手間的にも予算的にも)。かなりアップライトに寄った設計になっているのでハンドルを下げたいと思ったのですが、ステム交換以外の選択肢がありませんでした。

そして専用ステムには代理店マージンと交換工賃も上乗せされてくるので、余裕で3万円以上。私は2回交換したので、それだけでエスケープR3ぐらいなら余裕で買えてしまう出費を強いられました。ことあるごとに、財布から旅立っていく諭吉(執筆当時)。何人も…何人も!!!

LOOK675 Light

あと、CBNレビューでも書きましたけど、eTap用の穴なしグロメットが5,000円近くしました。しかも、塞ぐべき穴は3箇所あるのに、別売のグロメットセットに入っているのは「1個だけ」です。1個はフレームに付属してきましたが、それでも1個足りてません。おいいいいいい!!!

LOOK675 Light

さらに!トップチューブバッグを装着すると果てしなく残念なことになるので、買い揃えていたトップチューブバッグが全部無駄になります。

LOOK675 Light

恐るべき金食いモンスター!!! こんなフレームは早々に手放して…と思っても一度こんなのに手を出してしまったら、もう普通のデザインのフレームで満足できるかどうか…。あれ?これってもしかして「抜けられない泥沼にハマってしまった」ということ?

スペックリスト

  • フレーム:LOOK675 Light PROTEAMカラー
  • ハンドル:fi’zi:k Cyrano R5
  • ステム:LOOK675専用ステム(15mmオフセット/110mm)
  • サドル:fi’zi:k ALIANTE VSX
  • シートポスト:fi’zi:k Cyrano 00
  • ホイール:Mavic Ksyrium Pro SL(ベアリング交換済み)
  • タイヤ:Mavic Yksion PRO 700x25c
  • シフター:SRAM RED eTap
  • クランク:SHIMANO FC-6800 50x34T
  • ディレイラー:SRAM RED eTap
  • BB:WISHBONE
  • スプロケット:SHIMANO CS-6800 14-28T
  • ブレーキ:SHIMANO BR-6800
  • ペダル:LOOK KEO2 Max Contador Limited
  • 重量:測ったことないです
  • 著者
    などかず

    美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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