最初におことわりしておきます。この投稿でご紹介する元ネタは自虐的な冗談であり、特定ブランドのイメージを貶める意図はないように思います。しかし人によって受け止め方は様々なので、Cannondale, GIANT, Lightweight, ARGON18, CANYONオーナーの方で、かつ冗談耐性のない方はこの先を読むのはおやめください。
では行ってみましょう。お題は「正直な広告」です。
全部で5ブランドの自転車の画像があり(クリック・タップでめくれます)、それぞれにジョーク・キャプションが付されています。
- Cannondale: 異音がしない時は最高のバイクです
- GIANT: GIANTじゃなかったらめっちゃクールなのに
- Lightweight: 法外な値札が付いた時代遅れのリム・プロファイルです
- ARGON18: 他の人が安物と考えているものにハイエンド価格を払いたい時に
- CANYON:このブランドが「クール」なのかどうかまだ100%確信を持てません
説明は無用だと思いますが、キャノンデールはBB30が相変わらず揶揄されていて、GIANTは「ものすごく性能が良いのにさえないイメージ」があり、Lightweightはなぜか未だにナローリム、ARGON18は性能の高さと価格にブランドイメージが追いついていない、CANYON旋風には戸惑っている人も多い、というところでしょうか(ちなみに元ネタの筆者はARGON18オーナーだそうです)。
この「正直な広告」に街の人は:
- 残忍な投稿だな、でも本当だ
- 待て、音鳴りがしないキャノンデールというものも存在するのか?
- 私のキャノンデールは異音なんかしない。大部分の人たちはバイクの組み方を学ぶべきだな
- (上の人に)1000%正しい
- コルナゴとビアンキとスコットの写真を用意して「Made by Giant」というキャプションを付けなさい
- GIANTのバイク2台のオーナーとしてこれは傷付くが本当だ
- GIANTのディーラーとしては…これは傷付く
- GIANTディーラーで働く者としてこれ以上本当のことはない
- マイレンシュタインのホイールについては全く同感だ
- Lightweightはディスクとアウトバーン84を持ってるけどこのページは好きだ
- Lightweightのホイールはあほらしいほど高価だが批判しているのは実際に乗ったことがない人がほとんどだ
- 俺のARGON18はこれまで乗ってきたバイクの中でもお気に入りのひとつさ
- 私のGallium Pro RNも立派なマシンだよ
- CANYONは美しい
- CANYONは間違いなくクール
- うんCANYONはクールだ、でも修理できる人がドイツにしかいないからそこに送る必要がある。ショップがない。いまRaphaとコラボしているみたいだけどね
- CANYONがクールじゃなかったら他の何がクールだっていうんだい
- CANYONは新しいBMCにすぎない
- 105組みで$4000するスペシャライズドはどうなるんですか
- スペシャライズドが汗をかいて落ち着かなそうにしています
- この投稿にはSPECIALIZEDネタも含まれていたがすぐに排除措置命令が出た
- 何!? 高すぎるスペシャライズドがないだって? マイレンシュタイン・ホイールにも同じ意見だけど
中でも個人的にいちばん興味深かったコメントはこちら。
GIANTはシマノ同様、短期的な広告キャンペーンを打つ必要がない。彼らのバイクの品質とオーナーの多さがすべてを物語っているよ。
もし華々しいペイントとマーケティングがあればS-Worksのように羨まれるようになるとは思うが、わかっている人はGIANTのカーボンバイクの優れた品質のことをよく知っている。
GIANTとS-Works両方のオーナーとして言わせてもらう。
GIANTという透明なブランドの魅力
GIANTのブランドイメージはここ数年で劇的に変わったように思います。もともと廉価でコストパフォーマンスの高いモデルで勝負してきただけに「安い」そして「安っぽい」という負のイメージを引きずってきた同社ですが、性能面についての不満を耳にすることは個人的にまずありません。
むしろ良い話しか聞きません。GIANTに足りないものがあるとしたら「ブランドの長い歴史と伝統」といったものだと思いますが、むしろそうした歴史的な重みとは無関係な透明なところ、手垢がついていないところが大きい魅力になってきているブランドではないかと感じます。