カチューシャ・アルペシンとの契約を満了前に終了させ、キャリアを一時中断する決断を下したことで話題になっているマルセル・キッテル。
そのキッテルに向けてマーク・カヴェンディッシュがインスタグラムでメッセージを送っているのですが、その文章が感動的です。
大体こんなことが書いてあります。
自分のキャリアのなかで、僕は何年も自分は誰にも負けない、無敵なんだと感じてきた。
それが1人のライダーの登場によって変わった。山のような筋肉とブロンドの髪。
そのライダーはマルセル・キッテルだ。
彼は映画「ロッキーIV」のサイクリングバージョンみたいだった。彼は、僕が勝つために自分を鍛え上げる必要があった唯一のライダーだった。
マルセル、君が僕の戦いを面白いものにしてくれたライバルだったことに、そしてとりわけサイクリングファンに興奮を与えてくれたことにありがとうと言いたい。
競技者として、僕たちはみんなお互いを負かそうとする。しかし人間としては、僕たちはお互いに平和と幸福だけを祈るべきなんだ。君の人生の次の章に心から幸運を祈る。
あの粗野で野蛮で獰猛なカヴェンディッシュから(褒めている)こんな美しい文章が出てきたことに驚きました。何かを極めた一流の競技者からは、自然とこういう言葉が出てくるのでしょうか。
インスタのこの投稿にはカヴェンディッシュとキッテルの2人を称賛するコメントが殺到しています。
ciclissimo(チクリッシモ) No.59 2019年4月号 [雑誌]
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八重洲出版 (2019-03-11)