サイクルベースあさひが70周年記念に「MIYATA FLYER」の特別モデルを出すようです。これがシマノ105組みのクロモリ・グラベルロードで、なかなか良さそうに見えます。
shop あさひ70th anniversaryプロジェクト第6弾!あさひ特別仕様のグラベルロード「FLYER」
MIYATA FLYER あさひ70周年特別記念モデル
まず見た目がスッキリしていていいな〜と思いました。カラーは黒っぽく見えますが「ネイビー」とあるので実際はもう少し青っぽいのかもしれません。カラーはこれのみ。シートステイにはダボ穴が見えます(フォークにはなし)。フォークはアルミコラムのカーボンです。70台限定だそうです。
チューブはミヤタ仕様のCOLUMBUS CROMOR
チューブはミヤタの独自技術「S.S.T.B」(スパイラル・スプライン・トリプル・バテット)を採用したカスタムのコロンバスCROMOR。ノーマルのCROMORチューブのスチールバイクに乗ったことがあるのですが、すごく軽快で良い乗り味だったので興味があります(スチールは同じチューブでも溶接技術によって結果が相当変わるらしいので一概に言えませんが…)。
コンポはR7000系の105。ブレーキは当然油圧ディスクブレーキ。この仕様で税込み¥159,980はなかなか良いのではないでしょうか。多目的に何年も楽しめそうなバイクです。
グラベルロードらしくフレアハンドルを採用。ハンドル・ステム・シートポスト等のフィニッシング・キットはCONTROL TECH社製品。ヘッドチューブは1 1/8 -1 1/4のテーパードでヘッドパーツはタンゲのゼロスタック。
ホイールまわりの情報がやや不足
ホイールはリムがALEX TD19 DOUBLE WALLでハブがFORMULA。このリムはたぶんチューブレス非対応でしょう。ただ付いてくるKENDAのタイヤ、Happy Medium (700x35c)はチューブレスレディ対応…のはず(※そうでない特殊なOEM品の可能性もあります)。やろうと思えば… いやなんでもありません。
メインのターゲット層を考えるとシーラントを入れたチューブレスホイールの完成車、というのはお店にもユーザーにも難しそうなのでチューブド仕様でも仕方ないと思いますが、グラベルロードはチューブレス対応リムだと楽しみが増えるのでそうであってほしいところです。
ちなみにKENDA Happy MediumはWTB BywayとVenturaの中間のようなトレッドに見えます。サイドのノブがしっかりしていて、中央部はBywayより少しもVentura寄り。これもちょっと興味があります。
チューブレス対応状況もそうですが、どのくらいの太さのタイヤまで入るかというクリアランスの情報もありません。エントリー層向けのモデルだからかもしれませんが、このあたりは情報が掲載されていたらありがたいところ。
とはいえお値段も頑張っていて好感が持てる完成車です。重量はペダルレスで11.4kgと軽量ではありませんが、エントリーレベルのクロモリ・グラベルロードは大体このあたりになることが多いようですね。
ライバルはRenegade ExpatやJari 2.3?
ライバルはJamis Renegade ExpatやFuji Jari 2.3あたりでしょうか。ただRenegade Expatが定価¥148,000、Jari 2.3が定価約13万(いずれも税込み)でブレーキがメカニカル、コンポがそれぞれTiagraやSORAなので、フル105仕様のMIYATA FLYERはこのあたりやや高級感がありますね。
Renegade Expatがチューブレス対応(リムがWTB ST i23 TCS 2.0)なので、ここだけなんとかすれば圧勝だったような気もします。Jari 2.3のリム(WTB SX19)もチューブレス非対応です。
あ、そうだ。FLYERは前後ともスルーアクスルです。ここも上で挙げた2台よりちょっと上ですね。以前下の記事でスペックを眺めたことがあります。
この価格帯のグラベルロードは激戦区になってきた印象がありますが、ユーザーにとっては選択肢が増えのはありがたいですね。