ペダル

IClicとATACが融合?TIMEがグラベル向けの新ペダル「Cyclo」を発表

TIMEがペダル新製品「Cyclo」3モデルを発表しました。IClicとATACが融合したような製品で、グラベル・アドベンチャー向けのペダルとしては初のカーボンモデルを含みます。

Cyclo 10 © TIME


 

歩いて良し・踏んで良し

以下、同社公式サイトによるこのペダルのコンセプト紹介です。

シクロツーリズムは長年にわたり存在してきましたが、多くのサイクリストはMTBペダルを選ぶか、歩行が難しくなる不適切なロードペダルを選ぶしかありませんでした。同時に、グラベル・バイクの成長とともにこのジャンルのサイクリストは軽量さ、高性能、より大きい踏み面積を、クリートで歩行する機会を失うことなく必要としています。

そこでTIMEはこうしたサイクリングとユーザーのニーズに完全に特化したペダルを開発しました。これらの新しいペダルでサイクリストはMTBシューズでライドとウォークを楽しむことができ、遠出の最中でもパワフルなペダルを得ることができます。

Cyclo 10 – TIME

製品名の「Cyclo」はシクロツーリズム(Cyclotourism)から来ているようですね。

ラインナップは3種類

今回発表されたのはCyclo 10, Cyclo 6, Cyclo 2の3モデル。数字の大きいほうが上位バージョンになり、素材や重量、一部機能が違います。Cyclo 10はグラベル・アドベンチャー向けとしては初のカーボンペダルであると謳っています。

Cyclo 10はボディがカーボンで、Cyclo 6とCyclo 2がグラスファイバー・コンポジット。Cyclo 10とCyclo 6にはマイクロ・テンション・アジャスト機構がありますが、Cyclo 2にはありません(※TIME公式製品ページBikeradarの紹介とで違っていますが、普通に考えてCyclo 2にこれはないでしょう)。

3モデルに共通のスペックを表にしてみました。SPD…というか2穴クリートタイプのクリートでフロート機能があるのがいいですね。これは是非試してみたいです。膝に優しいSPDペダル…!

可動角 + 5° or – 5°
アクスル素材 軽量スチーつ
ベアリング スチール
踏み面積 1090 mm²
Qファクター 53 mm
水平可動域 +2,5 mm or -2,5 mm
スタックハイト 19mm

重量・価格

重量(片側)は次のとおり(出典はBikeradar)。Cyclo 10とCyclo 6の重量差が1gになっていて、これは実測するときっともっと差が出ると思いますが、いずれにしても大きい差はないのでしょう。

Cyclo 10 128g
Cyclo 6 129g
Cyclo 2 145g

価格情報は以下。本日のレートでユーロから日本円に換算するとCyclo 10が14,094円、Cyclo 6が10,570円、Cyclo 2が7,046円となっています。海外通販の実売価格はもっと下がるでしょうから、かなりお得な感じがします。

Cyclo 10 £106.99 / €119.99
Cyclo 6 £80.24 / €89.99
Cyclo 2 £53.49/€59.99

競合製品との比較

競合となりそうな製品、というかロードバイクでもSPDを使いたいと考える方が選ぶシマノのハイエンドペダル2モデルと、重量(ペア)・価格を比較してみましょう。

Cyclo 10 PD-ES600 XTR PD-M9100
重量 256g 279 g 310 g
価格 ¥14,094 ¥6,970 ¥12,500

値段はともかく、Cyclo 10の軽量さは目を見張るものがありますね。私の自転車の楽しみ方はまさにシクロツーリズムなのですが、現在のメインペダルはXTR PD-M9100です。両面キャッチは捨てがたいですが、もともとはTIMEペダル好きなのでCyclo 10は是非試してみたいペダルです。

海外での流通は11月25日から。シマノの類似コンセプトのペダル、PD-ES600の上位互換とも言える製品なので、シマノからもこの方向でさらに良い製品が出てくれるといいですね。

関連記事 SHIMANO PD-ES600の長所と短所

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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