Wahoo KICKR及びKICKR COREユーザーに朗報です。ファームウェアを最新版にすることでケイデンスセンサーが不要になりました。
本記事執筆時点での最新ファームウェアは次のようになっています。いずれもiOS/AndroidのWahooアプリからアップデートできます。
Bluetoothも同時3接続をサポート
いずれも直前のバージョンで次の機能が追加されていました。現在の最新バージョンはそこでのマイナーなバグを潰したものとなっています。
- ケイデンスの統合:トレーナーがダイレクトに正確なケイデンスを算出。外部センサーが不要に
- 最大で3つまでのBluetooth接続をサポート。起動時のトラブルがなくなります
なんとケイデンスセンサー要らずに! これでもともとケイデンスセンサー不要のTacx Neoシリーズに追いつきました。スマートトレーナー購入時の出費も抑えられますね。
私も早速この最新版ファームウェアを試してみました。以下、アップデート方法と注意点です。
- スマホのWahoo Fitnessアプリを起動する
- KICKRまたはKICKR COREの電源を入れる
- 「設定」画面から「センサー」を選択
- 最新ファームウェアでない場合、アップデートを促されるので画面の指示に従う
- アプリの初期化が終わったら、スマホのBluetooth接続を1度オフにし、またオンにする
- KICKRまたはKICKR COREの電源も1度落とし、また入れる
- アップデート完了
となります。
私はいつもXOSSのケイデンス・スピード両対応センサーを便利に使っているのですが、この新機能を試すべくXOSSから電池を抜いてZwift Companionを起動。そしてMac版のZwiftアプリを立ち上げ、ログインしました。
関連記事 Zwift用にXOSS ケイデンス/スピードセンサーを導入してみた
すると次の画面のようにケイデンスセンサーとしてWahoo KICKRが出現しました!
無事繋がりました!
では実走です。特に何のトラブルもなくケイデンスが表示されるようになりました。
正確さは… まぁ正確なんじゃないでしょうか(笑) 特におかしい感じはしません。
ただ関係ないところですが、ペダリングの踏み込みが強い時のワット数のスパイクが大きくなった気がします。感度が上がったのかな? (気がするだけかもしれない)。
スタートアップ時のトラブルも解消
ケイデンス計測機能も嬉しいですが、Bluetoothが最大3セッションに対応することでトレーナー起動時のトラブルも解消されるでしょう。私もKICKRとZwiftとの組み合わせで何度か通信トラブルにハマりました。それらは下の記事でも書いたのですが…
いずれも原因はBluetoothが基本的に1対1の通信であることと深い関係がありました。
今回のアップデートの結果、仮にKICKRがZwiftとの接続前に他のデバイスとペアリングしてしまっても、あるいは使用中に何らかのバグによりBluetoothセッションが切れてトレーナーが他のデバイスとの通信を試みてしまい、ライド中にワット数がゼロになってアバターが止まる、と考えられていた現象はほとんど無くなることが期待されますね。
Wahoo KICKRシリーズは通信面での不安定さも度々指摘されてきたので、このアップデートは大変ありがたいですね。Wahooとしてもテクニカルサポートの負担を減らすためにこれはなんとしてでもやっつけないといけない問題だったのでしょう。