Pacific Cycles Reach 輪行しやすいドロップハンドル小径車の注目株

Pacific CyclesにReach(リーチ)という小径車があります。フロントホイールを外し、ハンドル・ステムを引き抜く必要はありますが折りたたみ式で、ドロップハンドル車のわりに結構コンパクトになります。

公式 Pacific Cycles Reach

20インチ(451)ホイールのドロップハンドル対応折りたたみ小径車

ホイールは20インチ(451)。フレームはこんな姿をしています。エラストマー式のリアショック以外にも、フロントフォークにもサスペンションがあるのがわかります。つまりフルサス!

Pacific Cycles Reach

Pacific Reach © Pacific Cycles Japan

このリーチはフレームセットか、10 speedのShimano Tiagraベースのドロップハンドル完成車「Reach R20」またはTiagra/Deoreミックス中心のフラットバー仕様「Reach T20」の3パターンで販売されているようです。

参考 New Reach Frame Set
参考 Reach R20
参考 Reach T20

完成車のブレーキは機械式のAvid BB7でフロント120mm, リア140mmとなっていますが、新型のフレームセットは前後ともに140mmローター対応となっているようです。

ドロップハンドル完成車の重量はペダルレスで10.5kg。普通のロードバイクと比べるとやや重めですが、折りたたみ機構と簡易ながらもフルサスを備えたミニベロ、しかもディスクブレーキ仕様の20インチ(さらに大径451)としては結構軽いんじゃないでしょうか。パーツを吟味すればペダルレスでギリギリ10kg以下に仕上げることもできそうです。

そして折りたたみ小径グラベルバイクへ…

このなかなか魅力的なPacific Reachについて、tsutaさんが1月にCBNにレビューを投稿して下さいました。tsutaさんはフレームを購入しバラ完されたようですが、面白いのがホイールをあえて「406の20インチ」に落として太めのタイヤを履かせて使われていることです。

Pacific Cycles Reach

Pacific Cycles Reach (Frame Set) レビューより(写真:tsutaさん)

参考 Pacific Cycles Reach (Frame Set) – CBN

ディスクブレーキ仕様なので、太いタイヤを使うために標準の451から406にインチダウンするのも簡単です。40-406でタイヤとフレームとのクリアランスにまだ余裕があり、タイヤ幅45mmくらいは行けそうです。

(tsutaさんのレビューより)

まるで650bホイールに太いタイヤをはかせる「ロードプラス」のような発想ですね! タイヤはSchwalbe G-One(チューブレス)とのことですが、40-406ということはG-One Speedでしょうか。

ロードプラス(Road Plus, Road+)と呼ばれるものがあります。グラベルロードの世界で2016年に登場したものですが、果たしてこれ...

この構成は「この手があったか!」と思わされます。というのも700Cや650bホイールのグラベルロードはタイヤが太いこともあって、輪行時にパッキングするとかなり厚みが出てしまいます。すると、これは私のバイクに限った話かもしれませんが、新幹線での輪行などはちょっと難しいんですね。

しかしtsutaさんの「Pacific Reach グラベル仕様」(リアキャリア付き)なら縦置きにして新幹線でもわりと少ないストレスで運べそうな気がします。

そもそもフルサス仕様のこのフレーム、ちょっとしたオフロードで使うのも楽しそうなので、すると451から406にサイズダウンしてエアボリュームの大きいタイヤを合わせる…というのはすごく合理的というか、素敵な発想。チューブレスなら低圧にすれば小径車特有の「突き上げ」のキツさもいい感じにいなせるんじゃないでしょうか。

荷物を運べるリアキャリアもついて、しかもそのキャリアがあると縦置きもできる(らしい)のと、tsutaさんの写真のバラ完仕様で、フロントシングルということもあってか重量なんと10.05kg(※キャリア抜き)だそうです。

これはもう全然アリ!

完成車のReach R20だと税込みで313,500円もしてしまうのですが、最新のフレームセットは税込み163,350円。私が自分用に組むとしたら、駆動系のパーツは手元で使えるもの・使いたいものがあるので追加投資はほぼホイールとタイヤくらいかも… あとはリアキャリアかな。

これはね、ちょっといいですね… 「輪行しやすいドロップハンドル小径車」は選択肢がいくつかあると思いますが、このPacific Cycles Reachは個人的に購入候補の1・2位を争うことになりそうな気がしています。

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