フレーム・完成車

Tartaruga Type SPORTとPacific Cycles Reach どちらかが気になったら両方要検討の兄弟的なモデル

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昨日、Pacific Cycles Reachというなかなかに魅力的な小径車を紹介しました(下にリンクしておきます)。折りたたみ可能な20インチ(451)ホイールのミニベロで、工夫すれば輪行時にかなりコンパクトにできてリアキャリアにも対応…という、自由度の高いモデル。詳しくは下のリンクから是非お読み下さい。

Pacific Cycles Reach 輪行しやすいドロップハンドル小径車の注目株
Pacific CyclesにReach(リーチ)という小径車があります。フロントホイールを外し、ハンドル・ステムを引き抜く必要はありますが折りたたみ式で、ドロップハンドル車のわりに結構コンパクトになります。 公式 Pacific C...

さて、このPacific Cycles Reachと非常に良く似た自転車が存在します。日本ブランド、Tartaruga(タルタルーガ)による「Type SPORT」です。本記事ではそのタイプ・スポルトを観察してまいりましょう。

公式Tartaruga Type SPORT – Tartaruga Entertainment Works

Tartaruga Type SPORT

これがTartaruga Type SPORTです。Pacific Cycles Reach同様、ETRTO 451の20インチホイールのモデルです。フロントの存在感のあるサスペンションが印象的ですね。全体的に直線的な要素が多く、このメカメカしい感じに惹かれてしまう方は多いでしょう。

Tartaruga Type SPORT © Tartaruga

なおこの「Type SPORT」は本記事執筆時点でTiagra 20 speed・フラットバー仕様の「DX」と、Sora 18 speed・ドロップハンドル仕様の「GT」そして同じくSora 18 speedでフラットバー仕様の「SD」の3つの完成車がラインナップされています(フレームセットのみの販売はないようです)。

Pacific Cyclesとの関係

一方、下は先の記事で紹介したPacific Cyclesの「Reach」というモデルです。雰囲気、よく似てますよね。

Pacific Reach © Pacific Cycles Japan

その理由について、CBNにPacific Cycles Reachのレビューを投稿して下さったtsutaさんが次のように書かれています。

Tartaruga とよく似た構造をしていますが、元々 Tartaruga は Pacific Cycles の持っていた車両がベースになっており、それを独自に発展させたのが Reach であるようです。この Reach の歴史については Folding Tales というマレーシアの方のBlogにまとめられています。

400 Bad Request

参考 Pacific Cycles Reach (Frame Set)

また、タルタルーガ公式サイトには次のような説明があります。

“Type SPORT”は、台湾Pacific Cyclesとタルタルーガ・エンターテイメントワークスとのコラボレーションモデルです。

Pacific Cyclesは、Tartaruga全シリーズをはじめ、世界中の著名な小径車の生産を、一手に担う製造会社です。

Pacific Cyclesの持つ、膨大な小径車製作の経験に裏づけされた、理想的なジオメトリーをベースに、Tartarugaならではの様々なアイデアとアレンジを加えて誕生したのが”Type SPORT”です。

弊社だけではなしえなかった、高い走行性能は、このコラボレーションにより実現しました。

ということは、少なくとも品質面では「Pacific Cycles Reach」と「Tartaruga Type SPORT」は同じ高さにあるでしょうから、このどちらかの自転車が気になったらより自分の好みのものを選べば良いということになりそうですね。

違い

Pacific Cycles Reachはドロップハンドル完成車(Sora 18 speed)の重量が10.5kg。Tartaruga Type SPORTは同じSora組みドロハン仕様の「GT」が10.8kgとなっています。

ただ、Type SPORTのこの重量はWellgo LU-C9というペダル込みっぽいので、ペダルレスの重量はほぼほぼ同じ感じかもしれないですね。

ディスクかリムか

大きい違いは、Pacific Cycles Reachがディスクブレーキ仕様で、Tartaruga Type SPORTがリムブレーキ仕様であるという点です。

山岳サイクリングを愉しむなら、峠の下りではやはりディスクブレーキのほうが圧倒的にラクです。ただ、ローターがある分、ディスクブレーキのホイールは輪行時にちょっとだけ横幅が出るとは思います。

価格的には、Tartaruga Type SPORTのSora・ドロップハンドル仕様完成車の定価が税込みで211,200円です。Pacific Cycles Reachのドロップハンドル仕様は20 speedのTiagraなので単純な比較はしずらいのですが、税込み定価が313,500円です。

ドロップハンドルのモデルが欲しい方で、今後改造するにしても最初は完成車状態で乗りたい方は、価格面ではTartaruga Type SPORTが買いやすそうです。スタート時に10万円違うのって結構デカいですよね。それに、9 speedのSORAはわりと評判が良いです。しばらく大きい不満なく使えそうな気はしますよね。

ただ、やはりディスクブレーキを使いたいかどうかが大きい決め手になりそうです。

フレームはどちらも7005アルミが素材として使われいて、ジオメトリもよく似ていて工場も同じですから、乗り味はかなり近いのではないかと推察します。ただフロントのサスペンション構造も大きく違っているので、どちらも可能であれば試乗してみるのが良さそうですね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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