Jamisの本国サイトを眺めていたら、こんなファットバイクを見かけました。”Roughneck”(ラフネック)というモデルです。
斜め後ろの姿がカッコいい
どうですかこの斜め後方からの姿。私は子供の頃に切手を集めるのが好きだったのですが、「見返り美人」という有名な昔の切手を思い出しました。
下の比較画像で伝わるでしょうか… とにかくこの後ろ姿がなんともセクシーというか、格好良いのであります。フレームとフォークはSPFエアフォーミングの6061アルミ。
モデル名の”Roughneck”とは「石油採掘系の肉体労働者」という意味、転じて「乱暴者」という意味があるようです。日本語にするとブルーカラー、荒くれ者、という感じでしょうか(そのふたつはイコールではないですけどね。念のため)。ちなみに”Redneck”という似た雰囲気の英単語もありますが、これは差別的なニュアンスがあるので使ってはいけない言葉です。
26×4.5インチタイヤのファットバイク
このRoughneck、数年前は日本でも数量限定で販売されていたようですが、いまは国内での取り扱いはなし。思うに結局、乗る場所が少なすぎるのであまり数が出ないのではないかと想像します。林道の上にある山小屋や砂浜近くに住んでいたり、あと北海道の雪深い地方に住んでいる方にはかなり面白いのではないでしょうか。トレイル・砂・雪、全部行けそうですね。
タイヤは26×4.5インチでファットタイヤの中でも太い部類。26インチとはいえ、周長的にはほぼ29インチという感じでしょうか。
エンド幅はフロント150mm, リア197mm。これは他に有名どころのファットバイクだとSurlyのIce Cream Truckと同じです(Wednesdayだとリア177mm。あとSurlyは全部クロモリ、という違いがあります。JamisならDragonslayerがクロモリ、ただしセミファット)。
リアのクリアランスは4.5インチまでですがフロントは5インチまで入るそうです。完成車付属のタイヤはVee Tire Co Snow Shoe, 26 x 4.5″で勿論チューブレス。
(下の動画は2016年モデルの紹介)。
コンポはShimano SLX 1x中心でクランクはRaceface。ギアはフロント30T、リア11-46Tという構成。ブレーキはTRPの2ピストン・メカニカルディスクのSpyke。最初から変えたいパーツも特になく、もし買ったらすぐに乗りはじめられそうな感じです。
米国定価は$1,849で、以前日本では税抜¥199,000で売られていたそうです。本格仕様のファットバイクですね。ちなみに完成車重量は33.00 lbs、つまり14.96kg。ファットバイクのわりには軽いんじゃないでしょうか。
どこか人里離れた町に物置でも借りて置いておき、たまにリュックひとつで乗りに行ったりすると楽しそうだなぁ、などと夢想します。
あとはダボ穴の数が半端ないので、旅。キャンプ用品をたっぷり積めます。使いやすさという意味では同じJamisでもセミファット・27.5+のDragonslayerも良さそうですが、せっかくならRoughneckのような振り切ったフルファットバイクを試してみたい。
気持ち良く自転車旅行ができるようになるのはだいぶ先になりそうな気もしますが、これで北海道ツーリングに行きたいなぁと思います。知床半島なんか似合いそうなバイクじゃないでしょうか。アラスカやシベリアなんかも良さそうです。