イタリアのBasso(バッソ)がグラベルバイクの新作「Tera」を発表しました。注目すべきはカーボンバックのアルミフレームで、チェーンステーがわずかにしなる「セミ・サスペンション」機構を搭載しているところです。下は40秒の短いプロモーション動画。
公式 Basso Bikes – Tera – Collection 20/21
参考 The Basso Tera is a mad carbon-alloy gravel bike with ‘semi-suspension’
モデル名の「Tera」は「大地」や「土」の意(英語の「Earth」に相当)。イタリア語でのスペルは「Terra」になりますが、Bassoの本拠地・イタリアのヴェネト州(ヴェネツィアのあるところ)の方言では「Tera」という綴りになるのだそうです。
外観とスペック
何と言ってもシートチューブとシートステーの接合部が印象的…ですが、キャノンデールファンの方ならすぐにピンと来るはず。そう、これはTopstone搭載の「Kingpin」と同じように機能する「微サスペンション」となっています。チェーンステーがしなるとリア三角がこの固定ピボットを中心に少しだけ動きます。
Topstoneのトラベル量…じゃなかった、フレックス(しなり)幅は30mmと言われていますが、このBasso Terraでは8mm。ハードテールに近い固さも残しつつ衝撃吸収も果たしたい、というコンセプトと思われます。
さらに注目したいのがカーボンバック。フレームの前三角はアルミで、シートステーとシートチューブはボルトオン構造ですがカーボンチェーンステーはアルミフレームとの一体構造。この素材構成、カーボンバイクの黎明期を思い出しますよね。最近はあまり見ない組み合わせです。
Terraにはフラットバーモデルも用意されるようです。カラーは写真のRAW ALUとGREENの2色。
RAW ALUの質感が素晴らしそうです。
タイヤクリアランスは45mm(Bassoには他に「Palta」というよりロード寄りのグラベルバイクが他に存在しますが、そちらは42mm)。ジオメトリはPaltaよりチェーンステーが短めで加速性が良さそうです。ヘッドチューブはPaltaより長め。
フレームにはフロントディレイラーマウントがあるので1xでも2xでも行けます。ケーブルルーティングはフロント以外はインターナル。ドロッパーシートポスト対応。ケージマウントは4ヶ所あり、マッドガードの装着も可能。
完成車コンポはSRAM Apex 1またはShimano 105。まだ発表されたばかりらしく、価格などはまだ不明です。Topston Carbonと比べた時の乗り味などが気になるところですね。