フレーム・完成車

Viral Skeptic 久々に心が揺れたギアボックス搭載ハードテールMTBフレーム

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久々に「うお〜、これは乗ってみたい…!!」というハードテールMTBフレームを見かけたのでご紹介。北米コロラド州で誕生、現在はオレゴン州に本拠を置くViral(ヴァイラル)というブランドのギアボックス(内装変速)搭載のハードテールフレーム、SkepticとDeriveです。

公式 Viral Bikes
参考 2021 Viral Skeptic hardtail gearbox MTB sees radical redesign, Viral Derive updated

2021 Viral Skeptic

個人的に特に心が揺れたのがこのSkeptic(スケプティック)というモデルの2021年バージョン。昨年までのフレームに比べてトップチューブが低くなりスタンドオーバーハイトを稼いだそうです。無塗装のトリプルバテッド・チタンフレームで、150-160mmトラベルのフォークを想定したジオメトリー。27.5+または29ホイール対応。

Viral Skeptic

© Viral Bikes

Viral公式サイトにはまだ上の写真1枚しか掲載されていませんが、Bikerumorの情報によると価格は$4795。本日のレートで換算すると49.8万円と、チタンフレームではあっても勿論高額なのですが、Pinion C1.12ギアボックス、CNCクランク、シフター、Gatesカーボンドライブベルト、コグ、ロックリングツール、初年度のギアボックスのオイル交換付きの価格だそうです。

2021 Viral Derive

こちらはDerive(ディライヴ)というモデルの2021年版。Deriveは120mmトラベルのフォークを想定したジオメトリーになっているとのことで(開発者は130mmでも試したとのこと)、上のSkepticがオールマウンテン系ならこちらはよりクロスカントリー向きのモデルでしょうか。また前トライアングルにスペースがあるのでバイクパッキング派ならこちらが良さそうですね。

Viral Derive

© Viral Bikes

Deriveのフレームセット価格はSkepticと同じ$4795。いずれも生涯保証付きです。

Pinionのギアボックスとカーボンベルトドライブ

どちらのフレームも気になるのはやはりPinion C1.12ギアボックス(公式サイト)。ギアレンジは600%。Shimano XTRの10-51で510 %、SRAM Eagle 10–50で500 %なのでこれで足りないということはないでしょう。

ギアボックス単体の重量は2100gもありますが、このシンプルな外観は美しいですね。オイル交換は1年または6200マイル(=9978km)に1度で、メンテナンス頻度も少なくて済みそうです。

Pinion

© Viral Bikes

しかもカーボンベルトドライブです。海外のツーリング系MTBerでこれを絶賛している方をYouTubeでわりとよく見かけます。

Viral Skeptic

© Viral Bikes

こうした内装変速システムはメンテナンス頻度が少なくて済み、チェーンが外れたりディレイラーを障害物にぶつけて壊してしまうリスクも少ない反面、駆動系の総重量が外装式に比べてやや重かったり、多数の遊星ギアによる駆動損失が結構大きい、という短所も指摘されてはいます。とはいえ魅力的なメカですね。

Industry Nineのホイールが付いてくる

さてこのViral Skeptic/Derive 2021ですが、先行予約分にはIndustry Nineのホイールが含まれるそうです。本記事執筆時点でViralサイトのショッピングページが閉鎖されているので日本から購入できるかどうかは確認できませんでしたが、欲しい方は結構いるのではないでしょうか。

とりあえず走り出せるホイールが付属するとなると追加費用はサスペンション、ドロッパーシートポスト、フィニッシングキット関連で15万円くらいでしょうか。合計で65万円。なかなか良いお値段で簡単には買えませんが、楽しそうなバイクですよね(もうViral乗ってるぞーという方いらっしゃいましたら、是非写真などお披露目していただけると嬉しいです)。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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