CATEYEからマグネットレスのスピードセンサー(SPD-30)とケイデンスセンサー(CDC-30)が登場しました。それぞれスピードとケイデンスに特化した専用センサーで、BluetoothとANT+通信に対応しています。
公式 SPD-30 [1604520](1604520) | 製品情報 | CATEYE(キャットアイ)
公式 CDC-30 [1604530](1604530) | 製品情報 | CATEYE(キャットアイ)
外観は同じ・機能は限定
こちらがスピードセンサー(SPD-30)。加速度センサーで計測するタイプでバッテリーはCR2032(1個)。電池寿命は1日1時間の使用で約200時間。防水性能はIPX7ですが防塵性能は不明(IPX7の「X」は防塵について省略という意味)。重量は10.3g。
一方ケイデンスセンサー(CDC-30)はこちら。同じCR2032を使いますが電池寿命は1日1時間の使用で約300時間。スピードセンサーより駆動時間が長いのはハブよりもクランクのほうが回転数が少ないからでしょうか。外観はどちらも全く同じに見えます。公称重量も同じ10.3g。
価格はいずれも税別4500円で、CATEYE公式製品ページには「当面の間、このモデルは実店舗限定販売となります。」とあります。つまりAmazonなどのオンラインショップではしばらく買えません。
老舗ブランドは中華に勝てるか
ところでBluetoothとANT+の2つの通信方式に対応し、マグネット不要のセンサーといえばすぐに思い出すのはAmazonで入手可能なXOSSの製品です。本記事時点での価格は¥2,350です。
重量は実測で9g。バッテリーはやはりCR2032を使用し、公称では300時間駆動します。防水防塵はIP67(あくまで表記上では、高い耐塵性能であることを明確にしています。IP67の「6」の部分が防塵としては最高等級です。次に続く「7」はCATEYEと同じ防水性能)。
このXOSSのセンサーは非常に人気が高く(筆者も愛用中。購入から1年半経過していますがまだ故障していません)、しかもバッテリーを入れ替えるだけでケイデンスセンサーにもなればスピードセンサーにもなります。1個でどちらにも対応できます。2個セットだと¥4,250です。
ほぼ同じ機能の製品は他の中華メーカーからも出ています。XOSSに続いて人気なのはNEWOKE製品。こちらは1個2300円、2個セットで4230円。
これらに比べると、CATEYEが新たに発表したマグネットレスセンサーはそれぞれがスピードとケイデンス専用になっている点で、人によっては不便と感じることもあるでしょう。ランタイムや防水・防塵性能は恐らくほぼ互角。
そして価格はキャットアイが1個で税込み4,950円。中華製品なら2個セットが買える値段です。そして入手先は、販売戦略的な理由なのか、それとも生産量を確保できないからなのかは不明ですが、今のところは路面店に限られます。
この勝負でCATEYEが勝っているところは何でしょうか。
CATEYEというブランドが持つ信頼性、はやはり無視できないでしょう。筆者は過去に何度かCATEYEの製品サポートを受けたことがありますが、対応は爆速かつ親切。CATEYEのアフターサービスは神対応として有名です。
ではこの勝負、CATEYEは勝てるでしょうか。CATEYEファンの私としては勿論応援したいところですが、厳しい戦いではなかろうか、というのが正直な感想だったりします。