MTBの世界ではよく知られているイタリアのIngridから、ロード・グラベル用の美しいCNC削り出しアルミ+3Dプリント樹脂製の11/12スピードコンポ(Gran Turismo R 1xシリーズ)が発表されました。ちなみにIngridは人名に由来するのではなく、”Riding”のアナグラム(文字の入れ替え)になっています。
公式 Ingrid – The bicycle drivetrain
参考 Ingrid Gran Turismo R debuts 1x road group, 100% made in Italy for 11 or 12-speed bikes
11スピードはSRAM、12スピードはカンパに対応
Ingridが発表しているのはメカニカルのリアディレイラー・カセット・クランクセット・チェーンリングのみで、シフターは自前で用意する必要があります。11スピードのリアディレイラーはSRAMのドロップバー用メカニカル11Sシフターで引く仕様になっています。Bikerumorによるとシマノ対応バージョンは今後登場予定。
12スピード版はCampagnolo 12スピードシフターとEkarのシフターに対応。Ekarは13スピードコンポですが、12スピードシフターとして動作させます。ディレイラー重量は12スピード版・11スピード版ともに270g。
11スピード版はショートケージ(最大46T)のみ。12スピードはショート及びロングケージ(52T対応)で、カラーはそれぞれTitan/Raw(ノーフィニッシュ)の2色。価格はいずれも549.00€。
カセットとチェーンリング
ロード用12スピードカセットは11-44 (11-13-15-17-19-21-23-25-28-32-37-44) で、対応ハブはShimano HGとXD Driver。ロード・グラベル・MTB用12スピードカセットは10-48 (10-12-14-16-18-21-24-28-32-36-42-48)でXD Driverのみ対応。11スピード用カセットは10-46 (10-12-14-16-18-21-24-28-33-39-46)のXDドライバーのみとなっています。素材はアルミ+スチール。
ロードチェーンリングは44, 48, 52Tをラインナップ。ナローワイドチェーン対応のダイレクトマウントで11/12スピード両対応。
クランクセット(チェーンリング別売り)のサイズはS (166.25mm), M (170mm), L (173.75mm)から選べます。カラーはBlack, Titan, Rawのほか、既存のグラベル版ではアップチャージでカラフルなアノダイズドカラーも選べます。ロードクランクのQファクターは148mmで、重量は170mmで445g(チェーンリング含まず)。
ロードクランクセットの価格は449.00€。ロードチェーンリングは149.00€です。
他、ラインナップやバリエーションは公式サイトをご覧下さい。リアディレイラーに今のところシマノバージョンがないのがネックですが、メカニカル派で他人とはちょっと違うものを使ってみたい方には面白い選択肢になるのではないでしょうか。Shimano HGで使える12スピードの11-44ロードカセットも魅力的ですね。
なお現在予約注文すると5月からの発送になるそうです。