なかなか正式発表されない新型デュラエース(R9200系)ですが、7月6日、海外掲示板で興味深い小ネタ投稿を発見しました。一般ユーザーによる投稿なので信憑性は不明ですが、具体的な数字が出ているので参考情報として共有します(話半分でお読み下さい)。
出典 Next generation of Dura-Ace Di2 – Weightweenies
- 地元の自転車ショップに行ったところ、新型デュラエースの話になった
- 店主に何か知っているかと訪ねたところ、非公開のビデオ・プレゼンテーションを見せてくれた
- それは録画されることを前提としていなかったようだが、フランス語で、ディーラーに翻訳してもらったところ次のことがわかった
- リアディレイラーは現行デュラエースより56%速くシフトする
- フロントディレイラーは42%速くシフトする
- セミワイヤレス。リアとフロントディレイラーはバッテリーに物理的に接続される。シフターはワイヤレスだ
- バッテリー駆動時間は1.5〜2倍に伸びている
- シフト・ブレーキレバーにはLED充電インジケーターがある
- シフターは新しいエルゴノミクスでデザインされている
- 現行デュラエースより160gの水準で軽量化されている
- メカニカルバージョンはない。これはプレゼン動画では触れられてはいなかったが、店主がそう言っていた
- 世界的な供給上の問題から、新型デュラエースはまず完成車のみに搭載される。パーツ単体で購入するのは、不可能ではないとしても非常に困難になるだろう
- 新型デュラエース搭載の完成車は9〜10月に出荷が開始する
この情報が本当であれば、Di2ディレイラーの動きはさらに反応性が良くなっているようですね。新型デュラエースは大きいイノベーションを投入するというよりも、信頼性を高める方向に振ってあると言われているので(下の記事参照)、そうした情報とも合致します。
また、一部でリークされたブリフターの写真からは充電ステータスを示すLEDライトが埋め込まれていることが伺えましたが、上の情報と一致しています。駆動時間が大幅に伸びているらしいのは大変ありがたいですね。バッテリーを簡単に着脱できて単体充電できるものの駆動時間が比較的短い(それでも必要十分ですが)SRAMに対する差別化になっています。
これまでの情報では、新型デュラエースの12スピードハブはマイクロスプラインでトップ10Tに対応、同時に発表されると思われる新型アルテグラはHGハブではあるものの、11Tからの12スピードカセットが用意されるという説が濃厚です。
メカニカル版は「出ないわけがないだろう」という声も、「出るわけがない」という声もどちらも聞かれます。一定数のメカニカルユーザーがいることと、メカニカルはシマノの絶対的な強みなので「出ても全くおかしくない」ですが、同時に世界的なサプライチェーンの混乱・生産能力上の問題から「出なくても全くおかしくない」と言えるので、もし出たらラッキー! くらいの気持ちでいたほうが良さそうです。
発表日はこれまで3月21日のシマノ100周年記念に合わせるのではないか、いやツール・ド・フランス直前の6月末に秘密保持契約期間が終わるのでその頃に発表されるだろう、いやツール・ド・フランスでお披露目だ、という感じで、一般サイクリストの予想は次々と外れている状態ですが、正式発表は早くても9月のブエルタ・ア・エスパーニャ頃になるでしょうか。
▼ 新型デュラエース・アルテグラに関する主な最新記事のリンクです。ご興味のある方はあわせてお読みいただければ幸いです