(以下、製品発表前の記事)
コンチネンタルの新型チューブレスタイヤがパリ=ルーベ2021で多数目撃されました。特に製品名を隠すこともなく、タイヤサイドに「Continental Grand Prix 5000 S TR」という文字が見える写真が数多くSNS上で見られます。そしてこのタイヤ、同社初のフックレスリム対応のチューブレスタイヤに仕上がっているようです。CyclingTips等海外メディアが伝えています。
出典 Spotted: Continental has a new tubeless GP5000 and it's everywhere at Roubaix – CyclingTips
フックレスリムでの使用も目撃
以下、記事の抄訳・要約です。
- パリ=ルーベ2021の事前偵察と本戦でコンチネンタルの新しいチューブレスタイヤが多数目撃された
- Groupama-FDJ, Ineos Grenadiers, FDJ Nouvelle-Aquitaine Futuroscope, Movistar, Bahrain-Victoriusの選手は全員がこのタイヤを使っていた
- Grand Prix 5000 S TRの「S」は通常版GP5000よりも転がり抵抗が低い高速版を意味するのかもしれない
- TRが「Tubeless Ready」を意味するのは想像に難くないが、目撃されたタイヤのサイドには”Hooked Max(フックド時最大空気圧)”と”Hookless Max(フックレス時最大)”というスタンプが見える
- MovistarはフックレスリムのZipp 303 Firecrestにこのタイヤをはかせている
- サイズは少なくとも30mmと32mmが存在し、パリ=ルーベでは多くのライダーがフロント30mm・リア32mmで乗っていた
- トレッドパターンはGP5000とさほど違っているようには見えないので、素材と内部構造が大きな違いかもしれない
▼ Groupama-FDJのTwitterではGP5000 S TRを製品名タグと共に紹介。効率・重量・耐パンク性能を最適化させたコンチネンタルの最新チューブレスタイヤ、としています。
Pour affronter ce Paris-Roubaix, l'équipe est chaussée de la dernière génération de pneus Continental tubeless #gp5000str permettant d'optimiser le rendement, le poids et la résistance aux crevaisons. @Continental pic.twitter.com/usGxb0OFUl
— Équipe Cycliste Groupama-FDJ (@GroupamaFDJ) October 3, 2021
Quelque chose de nouveau ici… 👀 pic.twitter.com/ramdaMkz2q
— FDJ Nouvelle-Aquitaine Futuroscope (@FDJ_NAqui_Fut) September 30, 2021
最大の注目点はやはり「TR」。Tubelessの「TL」ではなくあえて「TR」としているからにはシーラント必須のTubeless Readyであるのは間違いないですが、加えてフックレスのZipp 303 Firecrestで使用されている点からは、コンチネンタルがフックド・リムにこだわることをやめたことが伺えます(フックレス非対応であればスポンサードチームにこの組み合わせでは使わせないでしょう)。
これまでコンチネンタルは「フックド・ビードのほうが安全」という立場を貫いてきましたが、これでフックレスがこれまで以上に主流になる可能性が出てきましたね。加えて、今回のパリ=ルーベでは大部分の選手がチューブラーではなくチューブレスを使用していた点も大きい話題になっています。
ちなみに2年前のパリ=ルーベでは、アレクサンダー・クリストフが25mmのチューブレスタイヤで苦戦しましたが、今年は30mm幅のチューブレスで走る選手が多かったそうです。
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